毘沙門天はもともと梵語で
「ヴァイシュラヴァナ」
が中国語に音感返還され、
毘沙門天になったものです。
その中国語が「よく物を聞く」
という意味から、
四天王であらわすときには
「多聞天」とあらわすそうです。
毘沙門天と多聞天は同じもの。
それが合わさって「毘沙聞天」に
なったのかもしれませんね。
勝手に言ってますがね。
まあ、いずれにしても
この本尊は七福神の一つです。
いつもの祈願にもう一つ加えて
ここではお参りしに行きましょう。
そしてこの寺にある
特徴のある石が
「成就石」
と言われる石です。
人間の大きさほどある大きな石で、
真ん中に大きな丸い穴が開いています。
目をつぶってこの石に近づき、
祈願しながら突き出した金剛杖の先が
この穴を通れば、
心願が成就するといわれています。
ここではこれを絵にしてみました。
こんなに草むらを描いたのは
初めてかなあ。
絵が硬くて荒いですねえ。
まあこれを機会にまた少しずつ
上達を目指しましょう。
じつは最初はここの絵は、
山門のところにいる
像の絵かなあと思っていたのですが、
意外に小さかったので却下です。
これが本殿、
そしてこれが大師堂です。
新たに作った手作りの勤行次第で
お参りしておきました。
ところどころ、
お経をあげる場所が狭くなるのは、
見かける限り同じ寺を
お参りしているバスが
2台いるからのようです。
ではここで問題です。
もし2台以上の車が固まってやってきて、
乗客みんなが一斉にお参りするときには
どんな困ったことが起こるでしょうか。
まあ、最初に浮かぶのは
納経の時間がかかるということですね。
今回のように45人くらいが
一斉に参ると、
ばす一台分でも時間がかかり、
乗客が先にバスに帰ってきて、
乗って添乗員を待ってる
というようなことが起こります。
添乗員に聞いたところ、
今回は納経帳が45冊。
掛け軸が6本あるとのこと。
それらを記載してもらい、
ドライヤーで乾かしながら
しまっていくという作業が
必要になります。
まあ、だから乗客が多いと
添乗員が二人必要と
いうことになるんですね。
まあ、これは普通に考えられる
困ったことです。
実はもう一つ
とても困ったことが起こります。
トイレじゃないですよ。
本殿や太子堂の前で
お経をあげる順番も
必要になってくる
ということも困りますが、
もっと困ってしまうのは
ろうそくを上げる場所、
線香を立てる場所が
いっぱいになって
あげられなくなってしまう
ということです。
今回、その対処方法を
初めて目の前で見ることができました。
実はろうそくは、少し落ち着いてから
お寺関係者が手で一斉に抜いて
鉄製の箱に彫り込んでいきます。
いやあ、上げたばかりの人には
気の毒ですが仕方がありません。
そして線香も、
ごつい手袋をはめて、
まったく見事にみんなを
引っこ抜きます。
そして抜いた後は手で
山を整えて終わり。
まあ、これもまた大変な作業ですねえ。
まあ、お寺のこういう作業が
あるからこそ、
いつもきれいな砂の山に
線香を立てることが
できているわけですね。
タイミングといい方法といい
ある意味その手際よさに
感動したものでした。
この時もバスに戻りましたが、
添乗員さんの納経帳処理を
待つような感じになりましたね。
さあ、ではまた次へ急ぎましょう
この辺りは4寺お寺が集まっていますので、
移動は短時間です。
次のお寺は62番「宝寿寺」です。
JR予讃線伊予小松駅の
近くにあるという、
便利なお寺です。
でもねえ、このお寺随分と
移動したお寺なんです。
寛永年間には今の駅のところにあったものが、
電車を引くので延期になりました。
今の駅のホームのあたりに
山門があったそうです。
だがその寺も今度は
国道11号が通るので
再度移転になり、
今の場所に移ってきたという
歴史を持つ寺なのです。
続く