ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

墓参りだけにボチボチと 1

2015年06月20日 21時13分55秒 | ウォーキング

当麻寺に墓を建立したことは
以前に書いた。

そう、あのタケノコ騒動のあったところだ。

義父さんが亡くなったのは
昨年の6月23日。

早くも今からもう一年前のことだ。

てなことで、当麻寺にあるお墓に
墓参りに行くことにした。
でもただ墓参りに行くだけでは、
梅雨前の晴れ間の広がるこの時期
もったいなくて芸もないだろう
ということで、
いつもなら車でビューンと行くところ、
今回はちょっと工夫を凝らして、
電車で少し離れた駅まで行って
そこから歩いていくことにした。

おお~、これはナイスアイデアではないか。
義父さんもdoironのほっつきグセは
理解してくれているから、
きっと喜んでくれるだろう。

問題はミセスの説得である。
当麻寺は二上山の麓にある。
だからと言って山越えで墓参り
なんていったら、即却下されるだろう。

なので、二上山麓の村々を
縫うようにつないでいる山里の道を
てくてく歩いていくのがいいのではないかと思い、
この春から本格的に収集を始めている資料を調べてみると
うまい具合に、
近鉄の「てくてくマップ」に
ぴったりのコース設定があるではないか。

これ。



全行程約6キロとあるので、
ミセスにも無理なく歩ける距離であろうと判断し、
提案したら受け入れてくれた。

九州南部が梅雨入りし、
そろそろ近畿が梅雨入りかという、
6月に入ってすぐの
晴れた日に計画を実行することにした。

いつもの持ち物に加え、線香、ロウソクと
簡単な墓掃除グッズも持って、いざ出発である。

昔、仕事で通いなれた近鉄南大阪線に揺られて、
二上山駅に着いたのが午前10時30分。



ナビをセットして歩行開始である。

二上山駅で見たかったのが、これ。



かつての貨物引き込み留置用の線路で、
いまはホームとも隔絶されて使われていないとのこと。

なんてこともないのだが、
これもまた近鉄電車のひとつの歴史ではある。

歩き始めてすぐに、
二上山登山口とどんづる峯への案内がある。



どんづる峯は屯鶴峯と書き、
金剛葛城山系の稜線を縦走する
全長約45キロの長距離自然歩道
(ダイヤモンドトレール、略して「ダイトレ」)
の起点として知られる奇岩の連なる山だ。



最近のトレイルブームで、
この縦走路を駆け抜ける大会もいくつかあるが、
この起点からというレースは少ない。

凝灰岩が露出する山で、
麓から見ると鶴が屯(たむろ)しているように
見えることからついた名前だという。

飛鳥の古墳群で、
石棺によく使われている
凝灰岩はこのあたりから切り出されたものも多いだろう。

義父さんの墓のこともあって、
これからこのあたりに来ることは多くなるだろうから
いずれはダイトレコースの一部を歩いて
墓参りをとも思っているが、
今回は、そちらにはいかないで
標識を左折し集落の中に入って行った。

いきなり、車も通れないような
入り組んだ細い道が続く。





このあたりは山麓にへばりつくように
小さな村々が、点在している。

それぞれの集落ごとに
道の通り方、水の流れ方、家の並び方など
微妙に村の造りが異なるのも面白い。





歩くことでそんなことにまで
気がつくようになってきたなあって感じてる。

そんな村々が一本の道でつながり、
村の境界に地蔵があったりする光景は、
日本の原風景ともいえるものだ。

また道端に目をやると
昔はよく見たけど
最近は目にすることも少なくなった
懐かしい花もたくさん咲いていた。

これはノアザミ。



コマツナギ、



ウツボグサ



なんか昔はどこでもあったのに、
これも日本のあぜ道の原風景だ。





自然の中で自然と共に生きている、
こんなところに、住んでいる人が
近頃はうらやましくなり、
軽い嫉妬すら覚えてしまうdoironなのだ。

メラメラと続く。