ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

伏見ウロウロほっつき流れ旅 3

2015年06月09日 21時32分49秒 | ウォーキング

学生時代の友人で、
草津市在住の同級生がいる。
その彼が結婚するときに、
スピーチをさせられたことがある。

当時、琵琶湖の水が枯渇していて、
淀川に送られる水も制限されていた頃だった。

県会議員なんかのお偉いさんが
たくさん来ているその披露宴の場で、
学生時代の彼のパンツ4回ばき
(洗わずに前後裏表で4回はく)
の実態を暴露するとともに、
最後の方では
「まあ熱いお二人の熱で
山の雪をどんどんとかして、
大阪の水不足を救ってください。」
とやったところ、
大阪の水を支えてやってるんだという
滋賀県民、政治家たちの心をくすぐったのか、
やんやの拍手をもらった。

特に滋賀県民はお国びいきの人が多いので、
それを計算したうえでのスピーチだった。

そう大阪が水の都と呼ばれたその水を
支えてきたのが琵琶湖にほかならない。

そんな琵琶湖はまた京都の水がめでもある。

今の浜大津で取水し、
鴨川を経て伏見に通じ、
宇治川から淀川へと通じていた
琵琶湖疏水という人工水路がある。

これは明治時代に着工されたものだが、
取水以外にも優れた役割を持っていた。

そのひとつが水力発電。

京都の蹴上にできた、
初の営業用発電所で作った電気があったおかげで、
それで京都~伏見間に
市電を走らせることになった。

伏見が電気鉄道事業発祥の地
であることは先に書いた通りだ。

そしてもう一つの役割が、水運。

船による物資輸送の経路の役目を果たした。



その内にこの琵琶湖疏水も
歩かねばと思っている。

その水路がこれ。



京阪本線に沿ってしばらく南下し、
伏見中心地へと流れて行き、
三十石船の行き交う濠川と合流し、
かつて最もにぎわったという
京橋の先あたりで
宇治川に注がれることになる。

疏水スイム駅伝とかもできそうな立派な水路だ。

「疏水」というのは
他の水源がから水を引くために
つけられた水路のことをいう。
なので広義の意味では
用水路も疏水のひとつともいえる。
現に、農林水産省では
「疏水百選」を選定しており
その中には「用水路」も含めている。

先日見つけた、大津井堰から市内に
水を引いていた水路も
広~い意味でいえば
疏水ということになるだろう。

話は伏見に戻すと
こんこんと水が湧き、疏水の水が流れる、
そんな伏見はまさに水の町というわけである。



旅の最後に行ったのが「伏見稲荷大社」。



学生の頃、山の帰りに
周りに田んぼと山しかないようなバス停に立ち、
その停留所の名前が「稲荷」だったりしたとき、
それはてっきり「いなか」と読むんだ
と思っていたもんだ。

この神社は、
いまや外国人観光客の
人気ナンバーワンスポットだそうだ。

確かにこの時も参道に建ち並ぶ
千本鳥居の中を歩いていると、
周りはほとんどが外国人であった。


奇跡的に無人のショットが撮れた


そしてこれは、そこにいた
フランス人風の人に撮っていただいた

4~5年前くらいから、
観光地で外国人を見ることが
ほんとに多くなった。

こんな日本観光ブームは
いつまで続くのだろうか。

大社を出て、観光客で混雑する
駅前の食堂で相席での昼食となった。

食べたのは、やはり稲荷にちなんでこれ。



おお~、もはやこれはやはり関西人の
ソウルフードだろうて。

昼食を終えたら電車で中書島まで帰るのだが、
駅前にどうしても寄りたいところが一つあった。

それがこれ。



大仏鉄道の遺構を訪ねた時に、
加茂駅の横に明治30年の
ランプ小屋が残っており、
それを見て撮影してきた。



明治30年といえば
もう110年以上前である。

これが最古のランプ小屋か
と思って帰ってきて調べているときに、
JRの稲荷駅に明治13年の
ランプ小屋が立っていることを知った。

これはかつてこの地を通っていた
旧東海道線の唯一の建物として
残っているそうで、
国鉄最古の建物だと
現地説明板に書かれてあった。
130年近く前の建物とは思えないほど
しっかりと立っていた。

さあ、これでいよいよ伏見のほっつきも終わりです。

帰る前に中書島に電車で戻ってから、
伏見の中心地をもう一度散歩しました。

「今夜は日本酒で晩酌」

というのが頭から離れず、
酒蔵のお土産店に入って
お酒を買うためです。

入ったのは

「月桂冠大倉記念館」





エイ仲間の首Dさんは
寒い時期によくここに行かれるそうで、
その時にはメチャメチャおいしい酒粕を
いつも買ってきてくれます。

なので、今回はdoironがお返しです。

「酒粕くださ~い」というと、
この時期はないとのこと。

ぬわんと、酒粕があるのは
冬から4月頃までだそうです。

残念!

代わりに、ちょいと奮発して
高めのお酒と「ゆば」を買い、



家路についたdoironです。

帰って、ゆばを肴にちびちびと日本酒を飲んで、
ようやくこの旅も終わりです。

これまで行った旅との接点が
伏見城とも疏水とも天王山とも
そして大仏鉄道ともありました。
そして
琵琶湖疏水、宇治浮島
(五右衛門が持ってきた石の痕跡がある)、
など、今回の旅の中で
また行ってみたいところも増えました。
ほっついていると、いろんなところで
旅がつながっていく。

とりあえず今回のウロウロほっつきは、



これでやれやれと終わり。