ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

大和三山ミステリー歩行7最終話

2014年06月01日 21時48分12秒 | ウォーキング

よく整備された耳成山公園には歌碑があります。



「耳無の 池し恨めし吾妹子が 
来つつ潜かば 水は涸れなむ」

三人の男にプロポーズされ
悩んだ末に入水した人のことを詠った悲しい歌です。

これは



「耳無の 山のくちない えてしがな
 思ひのいろの した染めにせむ」

古今和歌集の詠み人知らずの歌だそうです。

その公園の中ほどから登山道が始まります。



歩き始めてすぐに鳥居と参道がありますが、



ここは登らずに山をらせん状に巻いている道を進みます。



途中散歩をしている人とたくさんすれ違いました。
地元の人の恰好の散歩道ですね。
連れられているワンちゃんもとてもうれしそうでした。

それにしてもグルグル回っていると
方角がわからなくなってきます。

そろそろ一周回ったかなと思う頃に
ようやく山頂手前の広場に出ました。



そこから山頂まではほんのひと息。
山頂には眺望はありませんが、



三等三角点がありました。



ここは毛虫もやぶ蚊もいない快適なところでしたが
残念ながら眺望はありません。

先ほどの広場に戻って、耳成山口神社にお詣りし、



石燈籠の並ぶ直線を下っていきますと



先ほどの登山口に戻ります。

これでようやく大和三山を踏破です。

ここまでで約16キロの道のりでした。

さあ、ではこのあとは温泉です。

約1キロ程歩いてここに来ました。



「あすかの湯」

このあたりじゃちょっと有名な温泉です。



おお~、いい湯があるそうです。



入りましょう。

露天風呂も各種あり、
doironご近所の太平の湯によく似たお風呂でした。

風呂を出て、ビールと行きたいところですが、
このあと酒席が待っていますので我慢我慢。

風呂を出てテクテクと待ち合わせの
大和八木駅まで汗をかかないように、
ゆっくりと歩いていきました。

途中、こんなところにさしかかりました。



八木札の辻です。

案内書きによりますと、
ここは難波津から竹内峠を経て
藤原京にいたる横大路と
平城京から吉野・熊野にいたる
下ツ道の交差点だそうです。



横大路は一部竹ノ内街道といわれる道ですね。

おっとゆっくりもしていられません
待ち合わせ時間が迫っております。
駅に急ぎましょう。

八木駅はかなり都会の駅です。
百貨店もあります。



ガード下にはいろんなお店が並んでいます。



さてうどんにしようかな?



たこ焼きにしようかな?



それとも柿の葉寿司?



いえいえ、今日は予定の酒席が待ってます。

途中で食べた王将の定食も
すっかり消化されたようです。

駅に着いたのは約束の5分前。
トータル19キロ強の今日の歩行の終点です。



このあと無事に合流し、
おいしく楽しい時間を過ごさせていただいた
doironなのでした。

今回の歩行した道は、
さすがに歴史の宝庫でした。

まだまだ分からないことだらけですが、
歩きながらいろんな出会いがあって、
いろんなことを考えました。

歴史を勉強するには、
年表などを用いて時間軸の線上で
勉強するのが効率よくていいのかもしれませんが、
こうして点と点を訪ねて歩くのも
とても楽しいものです。

そして思わぬところで点と点がつながったりすると、
心が躍ります。

思えば、もっと山を歩いていた頃に
ひとつひとつの花の名前を探って
自分なりの植物図鑑を頭に作っていったように
こんなやり方が性に合っているようです。

今回訪ねた多くの点が
またどこかに行ったときの点と
つながることを期待して
このシリーズ終わりです。

一緒に歩いたような気になってもらえましたでしょうか。

長々とお付き合いありがとうございました。