ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

ドジ旅日記柳生一族の陰謀編4

2013年12月10日 21時10分28秒 | ウォーキング

生姜湯、草餅と忍辱(にんにく)の巻

峠の茶屋は、「え?こんなところにお店があるの」
って感じで山の中に突然現れる。



店の前では今風カマドでおでんが炊かれ、



店内のガラスケースには草餅が並んでいる。
名物は「生姜湯」だそうで、
ジダンが朝の遅刻のお詫びにとごちそうをしてくれた。



柳生一族の陰謀に感謝である。

軒先に置かれた縁台も年季が入っていて、
今にも足が折れてドリフのコントのようになりそうなので、
縁側に座っていただいていると、
続々と人がやってくる。



そんなお客さん達に、
店番親父(経営者かも)が、
ここでもう180年お店をやってますねんと言ってた。

ということは、江戸末期の開店ということになる。
十兵衛も又右衛門もこの店は知らないということだ。

この峠の茶屋には古い刀や槍や鉄砲が
たくさん保存されているそうだ。



何でもその昔、武者修行をしていた人たちが
飲み食いのカタに置いていったものらしい。

看板も年季が入ってこの通り。



結構いい値段のしょうが湯をすすって、
草餅を食べてまったり・・・するはずもなく、
汗臭いおっさん二人は早々に
「薄毛の」、いや「峠の茶屋」を出発したのであった。

時刻は10時55分。

茶屋を出たその時、
道になんとジダンの天敵が・・・



この野郎、と死がいをツンツンしていたジダンなのであった。



やがて集落に出る。

さすがに天下の柳生街道とあって、
道沿いにはこんな立派なトイレも点在していた。



このあたりは雪も積もることが、
雪止め瓦が施されていることから推察される。

その後久しぶりにロードに出たので
きっと、ジダンも走りたくてウズウズしてるのに違いないし、
doironの体調もすこぶるよかったから、
このあたりからはランも交えて進むことにした。

街道沿いには「東海自然歩道」の標識が
分岐ごとに立っており、道案内をしてくれる。



けっこう間違えやすそうな道が多く、
「ん?こんなところを曲がるの?」
という分岐もその標識を信じて疑わず
進んでいくことが道を間違えないコツのようである。

そんな標識に導かれ、
ロードや山道やあぜ道をテクテク、スタスタと進んでいくdoiron。



後ろから、ジダンが頻繁に写真を撮ってくれている。



いやーん、襟足アップはやめてちょんまげ~。

この街道沿いには六地蔵が多い。
次の円成寺に向かう道にも
途中にこんな六地蔵もあった。



なぜ「六」なんだろうかというと、
人は、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道の
六つの世界に生まれ変わるという仏教の思想を表しているそうで、
蓮華、錫杖、香炉、幢、数珠、宝珠を持つ地蔵が
並んでいるとのこと。

確かに一体ずつお姿は異なっている。

おや?カメラを持ってる地蔵も・・・
ジダンでした。

きっとジダンのブログにも、
「肥満姿の地蔵が・・・」
なあんて書いてあるんやろなあ。

そうこうしているうちに、
柳生街道前半(滝坂の道コース)の終点、
円成寺に到着。



庭園は数少ない平安時代の遺構で、
本堂の向いに五重塔が建っていたら、
浄瑠璃寺の庭園とそっくりな造りだ。

え~、ジダンのブログが若干先行しているようです。
先行しながら、宿題をコロコロと
鹿のフンのようにまき散らしておりますが
相手をするのにも限度があります。
あまり興味のないところは
てきとーに流していきます。



では、話を戻して・・・
このお寺が浄瑠璃寺ににているという
その証拠に、境内を歩いているとき
妙齢の女性に「ここは浄瑠璃寺でしょうか?」
と聞かれたほどだ。

ここは忍辱山円成寺(にんにくせんえんじょうじ)。






「忍辱」とは、忍んで辱められると書きますが、
決して変な想像はしないように。

仏教用語のひとつで
「忍耐」を表す言葉だ。

ちなみにあの食べる大蒜(ニンニク)は



漢字と読みが一致しないでしょう。
そのにおいに耐えるところから
この忍辱の読みがあてられているのだ。

じゃーん、そしてこれが今日の昼食。



ちゃうちゃう。
これ



一瞬円成寺の横にあるお店に心ひかれたが、
最後の温泉での宴会に備えて
簡単な食事にした。

パンはジダンが持参したもので、
doironはこの羊羹を2つ提供した。



1本でごはん一杯分のカロリーと塩分を
効率よく補給する食品として、
最近ちょっとマイブームなのだ。

さあ、ここで今回の街道のほぼ半分。
食事後は、いよいよ柳生の里を目指して
(剣豪の里コース)に突入だ。

忍辱と体力と気力でがんばろう。