ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

年末特番の合間に

2012年12月28日 22時02分26秒 | 最近の出来事

毎日、長時間の特番が
テレビで放映されている。
ものまねや警察物は好きやなあ。

そんな、特番の合間に流れるニュースも
すさんだニュースが多いが
今日はとてもいいものを二つ見せていただいた。

一つは松井の引退会見
え?松井の引退がいいというんではないですよ。
まだまだ惜しい気持ちはあるけど
やっぱり引き際が大事だよね。
そんな彼の引退会見が
本日の日本時間午前7時から
自宅のあるニューヨーク市内で行われた。

その記者会見そのものが
これまで仕事柄幾度となくいろんな会見を
仕切ってきた経験から言わせてもらうと
完璧な会見であったと思う。

会見の結論から始まり
引退の理由、そして自分の
思い出を振り返りつつ感謝を述べ
今後のことで締めくくるという
見事なまでに完璧に構成された内容を
目を潤ませながらも彼独特の口調で
時に噛み時に流暢に
淡々と語って聞かせた。

後の質疑応答でも
彼の本音はぶれることなく
口から出る本音の言葉は
聞いている私たちの心に沁みた。

一流選手の松井君は引退会見も一流であったな。

そしてもう一つ見たのは
中村勘三郎の本葬で見せた
坂東三津五郎の弔辞であった。

doironもこれまで弔辞を3回ほど
書いたことがある。
故人の思い出や功績を入れながら
衷心より哀悼の意を表現する弔辞は
書く方も大変なのだが
実は、読む方も気持ちを整理しながらも
故人への思いを込めるという点で大変なのだ。

そういう経験を踏まえて
今日、テレビで流れていた
坂東三津五郎の弔辞は
さすがに歌舞伎役者というほかはない。
まことにすばらしい弔辞であった。
まるで、一幅の名画ではなく
良質の歌舞伎のひと幕を見ているようでした。

引退と逝去という、全然違うものではあるけれど
ある意味惜別のシーンであることには
変わりない。

今年、マラソンも仕事も一線を退いたがゆえに
doironの心にもずしんと響いた出来事でしたが
その散り際をあんなにも見事に
飾ることができた二人は
本当に幸せなんだと思った次第です。

松井選手、お疲れ様でした。
勘三郎様、安らかに。