ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

親父を待ちながら

2012年12月13日 16時19分29秒 | 生活

待合室のソファは病気の人に譲って
受付横の椅子に座って本を読んでると
背後から注ぐ太陽の熱が
背中から後頭部にかけてが
ホッカホカになってくる。

そんなときに読んでる本が
ファンタジーのような本だったりすると
まるで物語の中に
入り込んでしまったような
錯覚すら覚えたりする。

シリアスな小説だったとしても
読んでる部分から
全く別の物語が動き出して
自分なりのストーリーを
紡ぎはじめたりすることもたまにある。

今日も、ふと気が付くと待合室は人であふれ
つらそうに立っている高齢者もいたので
あわてて席を立ち
邪魔にならなそうなところの壁を背もたれにして
立って読書しながら待つことにした。

時折、気分転換で本から目を離し、
待合室内をつらつら眺めながら
いろんな掲示にも目をやる。
インフルエンザ、肺炎球菌ワクチンなどの
予防接種に補助があるという
市からのお知らせや
生活習慣病予防の啓発ポスターやらが
あちこちに張られてある。
そういえば、以前の職場でも
こういうポスターなんかも
作ったような記憶があるなあ。

それはさておき、
今の時期に必ず掲示されるのが
年末年始の休みのお知らせだ。

そうそう、今日はそのために
しっかり先生と話さなくてはと思って
気合を入れて来ているんだった。

親父はこの病院には2週間に一度の
頻度で診察に来て、尿検査などをしながら
次の二週間のための処置や
薬の処方をしてもらっている。

今日は12月13日。
二週間後といえば、
年の瀬も押し迫った27日である。
掲示をみると、どうやら28日の
午前中までは開院しているとのことなので
どうやら問題は無しのようだ。
これが、もし年明けまで診察に来られないとなると
正月に親父の体調が急変した時に
しばらく診てもらえないということになるので
そういう場合の対処について
しっかり聞いておこうと思って気合をいれてたわけだ。
例えば、発熱した時の
頓服薬なんぞも盛っていただかねば
などということも考えていたのだが、
年末にもう一度診てもらえるのなら
今日は成り行き任せでいいのであった。

いつにもまして患者の多かったその医院で
小一時間ほど待って、ようやく
診察の順番が回ってきた。

最初は親父だけで診察室に入り
診察が終わって先生の指示がある頃になったら
doironも中に呼ばれる。
この医院は、親父とdoiron本人ともども
結構長い付き合いなので
その辺の段取りはもう
阿吽の呼吸なのだ。

診察の結果、親父の尿中に
少々雑菌がいるようなので
感染症の予防薬を処方してもらうことになった。

薬も受け取り、会計も済ませてから
親父を今度は整骨院に送っていった。
そこは家から300m位のところにあるので
待つことはせず、運動のため
歩いて帰ってもら得る距離である。

とまあ、こういう半日が最近はよくあるのだ。

他にも、内科、皮膚科、眼科と
近頃はご近所のお医者さん事情も
よくわかるようになったもんね。

そして、そんなお医者さん通いに
欠かせないのが本、とこういうわけだ。

doironの読書の仕方としては
何冊かの本を並行して読むときは
シーンごとに読む本を決めている。
バイクを漕ぎながら読む本
寝る前に読む本
そして親父を待ちながら読む本、等々。
バイク時は頭が冴えるので
込み入った本。
寝る前は徐々に頭を休めるために
わかりやすい本、みたいにざっくり分けてね。

退職した今は時間もあるので、
いろいろと折りを見て
かなりの本を読んでおり、
前はひと月がかりで読んでたボリュームの本も
近頃は一週間で読み終えるような状況である。
そんな風に活字まみれの日々なのであるが
とりわけ近頃は、
親父を待ちながら読み終える本が
ずいぶん増えていることが
今のdoironの暮らしを
よく物語っていると言えるだろう。