doironには実の父親と
義理の父親がいる。
いま、二人とも入院している。
最初に入院したのは
義父
某市民病院に入院している。
症状は、心臓の動きが悪く
肺に水がたまっているという。
最近は症状がかなり改善したのだが
入院当初は大変でした。
自分の置かれている立場がわからず
夜中に目覚めては暴れるため
そのたびに病院から
呼び出しがかかる。
夜中2時であろうが、3時であろうが
平気で電話がかかってきて
呼び出され、
そのまま朝まで付き添いというのも
ざらにあった。
最近はようやく落ち着いて
夜はぐっすり眠っているようだ。
多分そういう薬成分も
注入されているんだろう。
薬(やく)注入
てなもんだ。
それでおとなしく、点滴を抜いたり
ベッドで暴れたりがなくなるのなら
そうしてくれて全然いいと思っている。
実の父親が入院している病院は
仮に「k 病院」としておこう 。
そこは、救急患者や
高齢者の事故による入院が
非常に多い。
救急車で運ばれたとの報を受け
k病院に駆けつけると
本人は思いのほか元気にしていたので
少し安心した。
ところが、病室にいると
あちこちから異様な雰囲気が
漂ってくる。
隣の病室では
なにやらしかり声がずっと響いている。
喧嘩でもしているのかなとおもいきや
病室でひとりでわめいているだけだという。
また向かいの部屋では
終始歌を歌い続けている患者さん。
またある患者さんは
車椅子で廊下を暴走している
と、もうそこは地獄絵さながらの
光景が繰り広げられている。
ただ、薀蓄を垂れるだけの
親父など可愛いものである。
もし、義父も市民病院でなく
実父と同じこの病院に入院してたら
きっと電話もかかってこなかっただろうし
「薬(やく)注入」
もなかっただろうな。
某市民病院に比べたら
救急病院はやはりふところが深いね。
てなわけで
本日親父二人が
見事に入院を果たした。
義父のほうは心配ない。
治る病気だといわれているし
義母も一人でのびのびしている。
問題は実父のほうだ。
こちらも、足の骨折なのだが
明日の手術を前に
早くもリハビリに闘志を燃やしているほどだ。
なので、親父そのものには
心配はないのだが
親父が入院している間の
スーちゃんがどうもいかん。
核燃料棒のように
水につけておけばそれでいいという
わけでもない。
常に身の回りを
正常に保ち続けてあげる必要がある。
ある意味原発に挑む
東電社員の覚悟の下で
介護を続けてあげなくてはならない。
でも親父が入院して家にいないとなると
doiron家の社会生活を支えている
老々介護が成り立たなくなる。
これは大変だ。
早速ケアマネに連絡を取り
当面、スーちゃんの
ミドルステイを手配していただくことができた。
まずはほっと一安心なのだが
親父の入院がいつまで続くかわからないので
もう少し、中・長期的に
計画をねっておかねばならない。
とまあこんな具合に
doironの戦いは続いている。
でもミセスdoironとも
復興計画を練る中で
お互い、やりたいことは
それぞれ支えあいながら
我慢せずにやろうといってる。
週末花見にも行けたらいいな。
ただ、雨がちと心配じゃな。
桜を眺めながら
「なんくるないさ」と笑える余裕で
日々を乗り越えていきたいと、
こんな状況の中でこそ
明るく楽しく過ごさねばと
思っているdoironなのだ。