今日、被災地の救援に
一週間行ってきた友達が
大阪に帰ってきた。
幸い、彼はビジネスホテルの
提供を受けたので
寝泊りには不自由なかったそうだ。
しかし、朝の6時から
夜の11時まで救援活動をし
ホテルではバタンQの毎日だったそうだ。
まあ、彼はトライアスリートでもあるので
そんなことはたぶん苦にも
ならなかっただろう。
彼にとって一番堪えたのは
被災者の皆さんの
絶望感を目の当たりにすることだったという。
被災地で一番足りなかったものは?
との問いに、
しばし考えたのちに
彼が導きだした答えは
「心のケア」
でした。
以下は彼の言葉。
「あれだけの災禍の中でも、
慎み深く我慢強い人たちの辛抱強さを考えると、
なかなか他人に悩みを打ち明けられず、
苦しんでいる方が相当いるはずです。
物資は徐々にではありますが
行き渡っていき、
物不足はいずれ解消に向かうでしょう。
しかしながら家族や友人を失った方々の
こころの苦しみを解消するには、
相当な心の葛藤と時間の経過を必要とするでしょう。
それとあの壊滅的な町の状況からして、
将来への不安は想像を絶するものがあります。
その解消の手助けには、
被災者の人たちとの会話を通して
「ひとの温もり・やさしさ」を
伝えることしかないと思います。
具体的にはカウンセラーなどの
専門家に委ねるなどの方法に
なるかも知れませんが、
こころの痛みは人間同士でしか癒せないと思います。
「モノからひとへ」の支援のシフトが
これからの課題になると思います。」
現地に赴き
身を粉にして働いてきた
彼の言葉は重い。
今の我々が体験した過去の
大震災といえば
やはり「阪神淡路大震災」が
ありますが、今回の災害が
それをはるかに上回るものであることは
容易に想像がつきます。
いよいよ復興に向けて
本格的に動き始めるときです。
あの「阪神・・」で得た教訓が
120%いや250%生かされることを
望む一方で
震災から見えてくる様々なことを
ひとつもらさず
われわれは記録し記憶しなければ
ならないでしょうね。
T橋君、本当にお疲れ様でした。
いい経験をしましたね。
うらやましいくらいです。
もう、どんな困難に出会っても
今回の経験をした君なら
力強く超えていけるでしょう。
そして
君の経験は、是非無駄にせず
みんなに伝えてあげてください。
微力ながら、僕もこうして
ブログで公開させていただきました。