ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

因幡の白兎

2011年01月20日 21時49分59秒 | weblog
今年は、ウサギ年である。
家でウサギを飼っている人は
年賀状にここぞとばかりに
写真を印刷してあった。
もうまるで、今年の年賀状のために
飼っていたみたいなもんだと
そのうちの一人が言ってた。
そんなウサギ年であるが、
もっと細かく言うと
「辛卯(かのとう)」の年なのである。
その字のごとく
辛抱して跳ぶ、みたいな年になればいいなあ、
doironは思っている。
年末に読んだ新聞にも書いてあった。
「辛」はあとちょっとで「幸」になるんだと

今日はそんな辛卯の年の大寒である。
交通のみならず一部地域では
ライフラインまで遮断した、
新年からこちらの大雪も、
ようやくなりを潜めて
雪国の暮らしも落ち着きつつある。
しかし依然として冬型の気圧配置は
日本列島上空にでんと居座り、
予断は許さない状況であるらしい。

夏には灼熱のトライアスロンが開催される
山陰の皆生周辺の山々も
まだまだ深い雪に覆われている。
そんな大山のふもとに住む友人からも
年賀状が届き、
今年はことのほか雪深く、
隣村に行くにも例年になく大雪を踏みしめて
いかねばならず難儀をしているので、
雪解けの春がとても待ち遠しい。

とのことである。
そんな便りを読んだたときにふと頭に浮かんだのが

「因幡の白兎」

山陰地方に伝わるこの話、
島に住む白兎が海に住む“ワニ”をたぶらかして並べ、
その上を歩いて本土に渡ったのだが、
そのときに騙されたと知った“ワニ”が怒って、
白兎の皮をはいだという話だ。

今、自然の営みはワニではなく
白ウサギを地面に敷き詰めている。

海に浮かべた小船にも
白うさぎは降り積もり、
船を転覆させたりしている。
たまに降る大雪を白うさぎに見立てるのには
無理があるかもしれないが、
皮をはがれて地面に横たわるウサギを
がまの穂が癒すという設定は、
雪に埋もれて暮らしながら
次々と緑が芽吹く春を待つ
人々の思いに似てはいないかと
その山陰に住む友人には返事をしておこう。