ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

プチ大掃除

2009年08月02日 20時07分11秒 | 生活
昔は夏休みの一日を費やして
家の大掃除をしていた。
家中のたんすや家具を
全部外に放り出して
畳もあげる。
するとたんすの裏や
畳の隙間から
小銭が出てきて
それが、大掃除手伝いの駄賃となった。
また、畳は上げるときには
場所、方向をきちんとわかるように
書いておかないと
今度入れるときに
入らなくなってしまうのだ。
昔の家は
寸法は取っているものの
オーダーメイドみたいなもんで
部屋の形に合わせて
畳屋さんが作ってくれたり、
建てつけが悪かったので
部屋も変形しており、
畳を上げたときと同じように入れないと
どこかが入らなくなったり
どこかに隙間が出来たり
ワヤクチャになってしまう。

上げた畳は
全部庭に、逆ブイの字に
2枚ずつもたれかせて立て
パンパン叩いて
ほこりを落とした。
これが叩いても叩いても
きりがないほどほこりが出たもんだ。

そんな大掃除の日は
ご近所みんな示し合わせて
同じ日に大掃除をした。
家を追い出された害虫なんかが
隣の家に移るのを
防ぐ意味もあったんだろうな。
役所もそんな日に合わせて
ゴミを収集に来てくれていた。
そんな風に地域ぐるみでの
大切な行事となっていた大掃除だったので、
いわゆるひとつの風物詩と
なっていた感がある。

昔は公務員や大きな企業の社員には
夏に、大掃除休暇という特別休暇が
あったという話も聞いたことがある。

畳を上げたあとは
床下には石灰を撒いた。
これは、消毒の意味だったんだろうか
それとも湿気取りだったんだろうか。
暗くて、低い床下にもぐるのは
子どもたちの役目だった。
この日ばかりは
ズボンを汚そうが
頭をクモの巣だらけにしようが
決して怒られることはなかったなあ。
小さな手に石灰を山盛り持って
関取が土俵に塩を撒くようにおおはしゃぎ。
頭から真っ白になって
床下で頑張ったもんだ。

お昼はあらかじめ
用意してあった
ソーメンと
近所の井戸で冷やしてもらってあった
スイカを床板の上に置いた
ござの上でかぶった。

そして食後は決まって昼寝。
ご近所さんもだいたい同じパターンなので
周りも静かだった。
セミの声しか聞こえない
ガラーンとした家の中で
スーちゃんが半分寝ながら
うちわで扇いでくれた風が心地よくて
しゃ~わせな昼寝だったわ。

親父が畳を入れ始める音に
目覚めてから午後の仕事が始まる。

一日いっぱい汗をかいての大掃除。

最近はそんなこともしなくなったなあ。
田舎に行けばそんな光景も
まだ見られるのかなあ。

今日は、そこまではしなかったが
家中の大掃除をした。
最近は、通信の配線や
電気のコード、アンテナ線なんかで
いろんな家具が
絡み合っているから
昔みたいにやったら
一日じゃおわらんやろな。
だもんで、プチ大掃除と
いったところですかな。

スーちゃんの仕事は
雑巾絞りと
置物などの小物の清掃だ。

わしは、エアコンのフィルター清掃や
大物家具の隙間の
掃除機かけ。
ついでに、地デジのセット。
今日、やっと我が家の
地デジが動き始めたんよ。
掃除の手を休めて、
ついつい見入ってしまいましたわ。

家具の隙間の小銭に喜ぶことも
畳をパンパン叩く音も
スイカをかぶることもなかったし、
スーちゃんのうちわの風もなかったけど

やっぱりさっぱりすると気持ちいいねえ。
昔のことも思い出したりして
レトロな日曜でした。

そして夜は、
料理当番なので
自分で作った
本格ゴーヤチャンプルーでビールを飲んだ。
これがとてもうまかったにゃあ。
レシピは後日紹介予定だ。

それにしても時代が変われば
生活の光景も
ずいぶん変わるもんですねえ。

親父も昔は、大掃除後は
枝豆でビールをゴキュッ
なんてしてたんかいな。