泉州マラソンを走った皆さん。
そして応援に頑張った皆さん。
お疲れさんでした。
暖かくてよかったねえ。
走れなくて、正直寂しかったけど
ま、こんな時もあるわいな。
毎年、泉州マラソンを走ると
スーちゃんが、松ノ浜に
応援に出てくる。
そこでハイタッチをするのが
お約束なのだ。
さすがに腰痛がひどく
出てこないだろうと思っていた昨年も、
変わらずそこに姿があったので、
驚いたもんだ。
で、その後秋に骨折し
3ヶ月の入院生活を送ったスーちゃん。
退院はしてきたものの
意識レベルはかなり低くなり、
退院当時は
日にちの感覚もなく、
人の名前も出てこない状態だった。
その時は、唖然としたもんだが
最近は、心を鬼にして
リハビリを促してきたおかげか
かなり回復してきて、明るい兆しはある。
足腰はまだまだ不十分だが
顔つきさえ、しゃきっとしてきた。
日にちの感覚、人の名前も
淀みなく出てくるようになってきた。
今はそんな状態である。
そんな日々を送っているのだが
今朝、目覚めて
朝の介護コースを
終えて、いつものソファに
座らせたときに
驚くことを言った。
「今日はマラソンやから
はよ行っといでや」だと。
今日が泉州マラソン当日だって
ちゃんとわかっていたんやなあ。
驚くと同時に
少しうれしかったな。
そんなスーちゃんに
「今年は走らへんねん」
というと、
「そうかあ」
と少しさびしそうにしていたな。
「私のために走らないんや」と
思ってるんかな。
ちゃんと、
「定員オーバーでアカンかったんや」と
説明してあげたが、
わからんかったやろな。
暖かかったので昼から、
近所の公園に行き、
歩行練習をさせてあげてた時だ。
ポツンと
「走れなくて悪いなあ」
だって。
違う違う
今年はエントリーできなかったんやて。
う~ん、「エントリー」も
むつかしいか。
「定員オーバー」の意味も
はっきり
わかってないくらいやからね。
そもそも、普通の人でも
あんな大会に定員があって
出られない人もいるってことが
不思議なんだそうだからね。
つまり、今年は
申し込んでも
断られたんや
って言ったところで
いきさつはわからんだろうしなあ。
「とにかく、今年は走らへんねんて。」
陽だまりで、ヨチヨチ歩きの
スーちゃんを後ろから
支えながら、
「でも来年は走るで」
といってあげたら、
笑っていたな。
その頃は歩けるように
なっていて、またあの場所で
ハイタッチできればいいな。