ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

人工衛星

2009年02月06日 23時08分00秒 | 最近の出来事
気象の勉強は細々と気長に続けているが、
あるテキストの付図に
こんなのがあった。



地表から宇宙までの
大気の断面について書かれた図だ。
通常、気象に関係する
大気の動きのほとんどは、
地表から10kmまでにある
大気の動き、
すなわち対流圏と呼ばれる層の
動きにほとんど支配される。
影響があったとしても
せいぜい成層圏との圏界面の上、
15kmくらいのところを流れる
ジェット気流くらいのものだ。

だが、
大気の構造を正しく理解しておく必要もある
ということで、
気象学では成層圏の上、
中間圏やさらにその上の熱圏についての
知識も要求されるので、
テキストにこういう図が描かれている。

実は、
この図の中に得体の知れないものの
記載があるのだ。
もう一度写真をみてほしい。
オーロラの下部、
地表から80~90kmの間に

「大気光」



「夜行雲」

というのが書かれてある。
これは何だろうと
本文の中を読んでみたけど
書かれていなかったし、
ネットでいろいろ調べてみても、
完全に解明されているわけではないようだ
というのがわかってきた。

先日九州の高校生が
撮影に成功したという


ホームページから

「スプライト」と呼ばれる発光現象
などとの違いもはっきりとわからない。
たぶんそのあたりは
一般的な学問として
きちんと理論付けや
体系化が進んでいない分野なんだろう。

しかしまあ、
気象の勉強に
それほど重要でもなさそうなので、
そんな光のことはすっかり忘れていたところ、
先日1月23日に打ち上げられた
H2Aロケットの記事を読んでいたときに、
ある記載がふと目にとまった。

そのロケットには、
宇宙機構が搭載した人工衛星2基のほかに、
民間や学生が開発した人工衛星が
6基搭載されているとのこと。

そのうちのひとつが、
新聞紙面を大きく飾った

「まいど1号」

である。
東大阪の町工場が
ものづくりの技術を結晶させたこの衛星は、
雷雲を観測し、
落雷の局地的な地域予想などの
技術開発に役立てようというものだ。

そんな6基の人工衛星の記事の中に、
まいど1号と並んで搭載されていたのが

「雷神」

という東北大学が作った人工衛星が含まれていた。
どうやら、この人工衛星、
これら高層大気の発光現象である
スプライトを観測するものらしいのだ。

現在順調に軌道に乗って
地球の周りを回りながら
情報を送り続けているとのこと。
今後、この衛星から送られてくる映像や
データの行く末には
注目してみたいと思っている今日この頃だあ。