ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

スペースデブリ

2009年02月10日 23時12分10秒 | 最近の出来事
夜空や宇宙に興味を抱く人は結構多いと見え、

「冬の夜空」

と題したブログをアップした日、
ログを見ると、
このブログ訪問者の数が
普段の3倍近くに上昇していた。
多分、キーワードを基に
初訪問された人もいるんやろな。

タイトルのつけ方ひとつで、
訪問者が増減するのも興味深い現象だ。

今日のタイトルが、
どんな風に影響するのか
楽しみにしている。

その「スペースデブリ」と何なのか、
順を追って説明していこう。

1月23日の「雷神」打ち上げ以来、
夜空を見上げたり、
気象の勉強の密度を少し上げたりと
頭上のことに意識を向ける機会が増えた。

いきおい、ネットも
その関連のページをちらちら見ることも多くなったが、
その中で知ったのが

「スペースデブリ」

旧ソ連が世界初の人工衛星
「スプートニク1号」を打ち上げて以来、
これまでに打ち上げられたロケットは、
2006年末で5736個。

ほとんどが、旧ソ連とアメリカによるものだが、
日本も打ち上げ数では世界第3位を誇っている。

桁が違うけどね。

これらすべてが、
現在軌道に乗っているわけではなく、
今稼動している人工衛星が
いくつくらいあるかも定かではないが
いずれにしても、過密状態ともいうべき
状態であることは想像できる。

これらの衛星が、
寿命を迎え機能を果たせなくなった場合、
なんらかの形で軌道外に放出されてしまう。

その後に、遠隔操作で破壊されたりするのだが、
このいわゆるごみとなった
人工衛星及びその破壊片が

「スペースデブリ」

と呼ばれているのだ。

これらは、地球への落下を防ぐために、
地球の引力に逆らうだけの
遠心力を持たせないといけないため、
地表との相対速度は非常に早い。
秒速数キロという速さを持っている。
もしこれらが衝突するとなると、
物体間の相対速度は
秒速10キロになることもあるわけだ。

フルマラソンをたった4秒で駆け抜ける速さだ。

だから巨大な運動エネルギーを持つため、
衝突時の衝撃の大きさは容易に想像がつく。
破壊されて数
cmの大きさとなったかけらでも、
大砲直撃以上の破壊力があるという。

その破片は、宇宙に放出されるか
もしくは地球に降り注ぎ、
大気圏内で溶けてなくなってしまうので、
地表への影響についてはそれほど懸念はないのだろうが、
問題は正規に稼動している
人工衛星への影響である。

ましてやそれが、
有人衛星ともなると大きな問題となるため
ロケットを打ち上げ
人工衛星を軌道に乗せるのって
そんなに単純なものではないんやね。

そんな記事を読みながら思ったのだが、

これらのことは、
社会からはじき出された人間が、
怒りや失望などをエネルギーにして動き回り、
衝突と破壊を繰り返す
現代社会と似てはいないだろうか。

強盗しかり、
振り込め詐欺もしかり。

真面目につつましく生きている人に
降り注ぐ彼らの悪意のかけらは、
普通の生活を一瞬にして破壊してしまうのだ。

そんな行状に及ぶ彼らを、
わしはこれから

「ソーシャルデブリ」

と呼ぶことにしようと思っている。


広大な宇宙の片隅で繰り広げられる
ちっぽけな出来事ではあるがね。