他人から批判された場合の反応は、それぞれ違います。一番、切ないのは好意を持っている人に対して、こちらがそれらしい言葉、態度でアプローチした時、相手が期待通りの反応が無いと、何か、馬鹿にされたような、無視されたような気分になり、あーあ、好意を持って言葉にしたのに、と哀しい気持ちになるものです。相手は迷惑かもしれませんが、とかくこの世は、こちらの思惑通りにはいきません。そこで、もし、変に居直り、激しく怒りを相手にぶつけたり、劣等感を感じて卑屈になったり、あえて無関心をそれ以来、相手にぶつけたりしたら、相手は私の事を変な人、と思うでしょう。この相互のやりとり、感覚は自己愛パースナリティという領域で非常に大きな研究課題なのです。ここに甘えの構造が入り込んできます。仲のよい親友、恋人、夫婦、その他の良好な関係にある「私とあなた」であれば、この批判も問題なく通過していき、かえって、その甘えは心地よい刺激、人間関係を深める好機となりますが、気にいらない相手から変に甘えられたら、なにやら気味の悪い、危険なものとなるでしょう。ここで大事な事は、その微妙なフィーリングを正直に感受することでしょう。相手が傷つかないように対処するのも人生の知恵です。非難された時の自分は今まで、どんな対応をして生きてきたか、共存共栄の思想を識別の基準に識別する必要があります。自己愛パースナリティ障害の相手でしたら、この共存共栄の配慮は無駄になりますから、テキスト第1章はしっかりと勉強しておいてください。テキストの無い方は、このブログの第1章を勉強しておいて下さい。相手が「自己愛パースナリティ障害」の人でしたら、私達の愛は多分、健全に育たないでしょう。日々、空しい愛の無い生活となるからです。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:368>
テキスト「生き甲斐の心理学:ISBN 978-4-9903527-2-1」はアマゾンでもサンパウロ書店でも全国の書店で販売されています。
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