風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

ファウスト、ベザイデンホウト、ゴルツ @三鷹市芸術文化センター(10月8日)

2023-10-20 23:08:38 | クラシック音楽




J.S.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021

J.S.バッハ:ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト短調 BWV1029(原曲:ヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのためのソナタ)
ピゼンデル(伝J.S.バッハ):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV1024
(20分間の休憩)
ビーバー:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 第5番 ホ短調
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ト長調 BWV1019aより
カンタービレ・マ・ウン・ポコ・アダージョ/アダージョ
ヴァイオリン・ソロ・エ・バッソ・アコンパニャート
J.S.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのフーガ ト短調 BWV1026
ヴェストホフ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 第2番 イ短調

【アンコール】
◎J.S.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタBWV1023よりアルマンド
◎ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調HWV371よりアレグロ


この秋は演奏会の数が多すぎてとても感想が追いつかない。。。。。。
さらに仕事がそこそこ忙しい。。。。。
さらにコロナ後遺症で味覚障害→嗅覚障害→倦怠感のフルコースを絶賛辿り中。
というわけで、手短に感想を。
感想の短さ=感動の少なさではもちろんありません!

今回のようなTHEバロックの演奏会は、初めて。
三鷹にバロックの風が吹き抜けていました〜
以前の私ならバロック尽くしの演奏会に行くなんて想像もつかなかったけれど、バロックならではのシンプルで生き生きとした躍動感は、古典派以降の音楽とは異なる魅力ですよね。

ファウストの凛とした清潔感のある、かつ情熱的な音、やっぱり大好き!!

バロックチェロのクリスティン・フォン・デア・ゴルツも、チェンバロのクリスティアン・ベザイデンホウトもフライブルク・バロック・オーケストラ関係の方達で、以前トッパンでバッハのカンタータを聴いて感動したことを思い出しました。フライブルク・バロック・オーケストラ、また来日してほしいな。。

バッハはもちろん良かったし、どの曲も素晴らしかったけれど、私は特に前半最後に演奏されたビーバーの曲に感銘を受けました。
まるでバロックじゃないよう。
というより、バロックのイメージがまた大きく広がりました。
バロックなんてどれも同じような音楽でしょとか思っていた昔の私は本当に無知であった。

それにしても、ヴァイオリンとチェロとチェンバロだけでこれほど多彩でエキサイティングな音楽が立ち上るとは。
彼らの織りなす音の美しさに「うわぁ・・・」と感じた瞬間も何度もありました。

アンコール2曲も素晴らしくて。
ヘンデルの曲には、いっぱいの幸福感をもらえました。

彼ら3人に感謝だな。
そして、バッハって天国から地上におりてきた音だ、と改めて思った。



芸術的探究心と豊かな知性、揺るぎない優れた演奏技術を併せ持ち、あらゆる時代と様式の楽器に精通する世界屈指のヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト。これまで三鷹市芸術文化センターでは、「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 無伴奏ヴァイオリン作品全曲演奏会」(2017年3月)でひときわ輝く名演を、シューマンとブラームスの作品を取り上げた盟友メルニコフ(ピアノ)とのデュオ(2021年1月)で、心の襞に触れる味わい深い音楽の対話を聴かせてくれた彼女が、再び風のホールに帰ってきます。

今回はピリオド楽器最前線で活躍し、ファウストとも共演を重ねる二人の名手、クリスティアン・ベザイデンホウトとクリスティン・フォン・デア・ゴルツとのトリオで、バッハの作品とともに17世紀から18世紀ヴァイオリン音楽に大きな貢献を果たしたピゼンデル、バッハの先達でヴァイオリンの大家でもあったビーバー、ヴェストホフの作品を取り上げます。

名実ともに優れたフォルテピアノ奏者であり、ドイツを代表する名門ピリオド楽器オーケストラ、フライブルク・バロック・オーケストラ(FBO)の音楽監督も務めるクリスティアン・ベザイデンホウト。今回はチェンバロ奏者として出演します。そのベザイデンホウトと共にFBOの芸術監督を務めるゴットフリート・フォン・デア・ゴルツを兄に持ち、ベルリン・バロック・ゾリステン(ベルリン・フィルの主力メンバーが中心となって構成されたアンサンブル)のメンバーとしても活躍するチェリスト、クリスティン・フォン・デア・ゴルツ。

ファウスト、ベザイデンホウト、ゴルツが選び抜いたプログラムで、バッハの作品を彼の先達や同時代を生きた作曲家の作品と並べ聴くコンサートは、必ずやお客さまの耳が喜ぶことでしょう。バロック時代のヴァイオリン音楽の系譜をたどるとっておきの演奏会、ぜひお楽しみください。
(紹介文より)

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