風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

ポーランド2日目① ~クラクフ~ 

2018-07-05 20:04:33 | 旅・散歩


本日も快晴
今日は、朝からクラクフへ移動します。
5時半に起きるつもりが、目覚ましの設定を間違えて4時半に起きてしまう 長い一日になりそう・・・。
フロントにて。
私:モーニン
兄ちゃん:モーニン(笑顔がないけど怒ってるわけでもなさそうな無表情)
私:チェックアウトプリーズ(カードキーをデスクの上に置く)
兄ちゃん:(カードキーには目もくれず無言で手元のPCをカチャカチャ)
私:・・・・・・。
兄ちゃん:(延々カチャカチャ。カードキーはデスクの上に置かれたまま)
私:(あまりの長い時間に痺れを切らし)ルーム309だけど。
兄ちゃん:ちょっと待って、朝はコンピュータの立ち上がりが遅いんだ(微かな笑顔らしき口元)
私:ああ、そう(それならそう言えばいいのに^^;)
兄ちゃん:(カチャカチャカチャカチャ)日本円で払う?
私:(再びの長い時間に意識が飛びかけていて)はい。・・・じゃなかった、ポーランドズロチで!
兄ちゃん:(返事なく、無言で手元のPCをカチャカチャ)
私:(ちゃんと間違いなくやってくれてるのかしら・・・と不安になったが、その後金額の確認やら何やら問題なく手続きは済み)駅へはこっちに行けばいいの?
兄ちゃん:そう、そっちで大丈夫!(いきなりの満面の笑顔)
私:ありがとう。(ポーランド人ってわかりにくい



昨日迷いに迷ったワルシャワ中央駅も、地上から行けばすんなり。
さて私がPKP(ポーランド鉄道)のサイトから予約した列車は、6:45発のEIP1301便でした。
プラットフォームは何番かしら~とDeparturesの電光掲示板を確認すると、そこには「6:45 EIP1300 Kraków Główny」の文字が。
海外個人旅行は確認しすぎてしすぎることはなし。 InformationへGo~ 

私:(ネット予約のチケットを見せて)私が予約したのはEIP1301便で、あそこの掲示板にはEIP1300とあるんだけど。
若い兄ちゃん: ああ、その数字はdon’t care! (←便名を気にするなと!?) 
私:じゃあ、プラットフォームは3番でいいのね?
若い兄ちゃん:(無言で手元のファイルをパラパラ)
私:・・・・・。(これは私のプラットフォームを調べてくれてるのかしら・・・。それとも、もうこの会話は終わりにされてるのかしら・・・)
若い兄ちゃん:(だいぶたってから)そう、プラットフォームは3番
私:(調べてくれてたのね)ありがとう。

こんなやりとりが、ポーランド旅行中はしょっちゅうでした。無表情だから怒ってるのかと思うと、全然怒っていなかったり。黙ってるから何もしてくれていないのかと思うと、実はちゃんとしてくれてたり。慣れるまで少し時間がかかったけど、なんか独特で面白かったです。もちろん無表情で本当に不機嫌なパターンもあり(舌打ちされたりする)。海外一人旅はメンタル的にタフになれます。


列車は、定刻より10分ほど遅れて到着。
車内では、ショパンのノクターンがお出迎え。
さあ、クラクフへ向けてしゅっぱ~つ
行きの列車は、奮発して一等席です

が、ここでまたもやハプニング。

私が席に座っていると、同年代のポーランド人?女性が「ここはあなたの席?」と。
お互いのチケットを確認すると、レファレンスナンバーと購入日(彼女の方が前)以外は全く同じ。彼女曰く、友人に買ってもらったチケットとのこと。それから二人で車内を歩いて、車掌室へ(車掌って英語で"conductor"なんですねー)。
私達と同年代の男性の車掌さんは二枚のチケットをスキャンで確認し、無表情で「君(=私)のはOK。君(=彼女)のはダメ」と。彼女は「なぜこんなことが起きてるのか?」と抗議。それからは私の理解不能な言語(たぶんポーランド語)で早口の強い口調で話し始める二人。ハラハラしながら聞いていると、突然二人とも笑顔になったりして、本当にこの国の人達の反応ってわかりにくい。そんな二人のやり取りをぼー・・・と突っ立って見ていたら、ふと車掌さんが英語で「君は席に戻っていいよ。君のチケットは何も問題ないから」と。女性も「あなたのチケットは正しいチケットだから、席に戻って大丈夫よ」と。
でもすぐに二人の会話が終了したので、彼女と一緒に元の号車に戻りながら「一体何が原因だったの?」と聞くと、「原因はまだわからないけど、彼らが解決しているから大丈夫」と。

そしてさっきの席に戻ると・・・、知らない男性が座っているではないですか 彼女も私も苦笑するしかない。

「あの、そこは私の席なんですが」と英語で話しかけると、後方の席の奥様にイラついたように「そんなこと言われたって俺の席には他の人が座ってるんだから!」と日本語で仰る。おお、日本人の方ですか。事情を聞いてみると、このご夫婦も別の座席でダブルブッキングにあったみたい(そして私の席が空いていたから座っていた)。「それぞれのチケットを車掌さんに確認してもらうといいですよ。私も今そうしました」と教えてさしあげたが、確認にいくご様子はなく、怒り心頭で「こんなインチキチケットは初めてだ!!」と奥さまに怒鳴っていらっしゃる。ここで怒っていても仕方がないでしょうに
というわけで、ようやく私は本来の座席へ。旅って色々あるねえ。。。


窓の外の景色はずっとこんな感じの緑の平野。
樹木の種類は日本と似ています。


軽食のメニュー。
行きの列車を一等席にした理由は、出発が朝早くホテルで朝食を食べられなかったから。一等席ではジュースとコーヒーとエナジードリンクと軽食がサーブされるんです。二等席は飲み物が一回だけ。値段は、今回のような直前購入の最も割高なレートで一等席が229zł(約7,300円)、二等席が135zł(約4,300円)。そして一等の片側は、隣に人がいない快適な一人席。ワルシャワークラクフ間の乗車時間は2時間20分。さて、この差額を高いとみるか安いとみるか。


まずはコーヒーが運ばれて~(ちゃんと陶器のカップよ


そして、軽食~
3種類のメニューから私が選択したのは、"Mini-Brioches with Chicken and Sun-dried Tomatoes"。
なにこれ、ちっさ!軽食ってこれだけと正直思ったが、味はとっても美味しかったので満足。
でもポーランドの物価を考えると、やっぱりこの差額は高いかなー。食堂車もあるし、駅でサンドイッチを買って乗ってもいいわけだし。
で、帰りに二等車(全く問題なし)に乗って出た私の結論は、ポーランドへしょっちゅう行くわけじゃないのなら、鉄道の旅が好きな人(←私)は一度は一等に乗るべし 食事や飲み物が列車の中で陶器の器でサーブされる体験ができるのは今時貴重ですし、「世界の車窓から」みたいで旅情が刺激されます。あと早割が適用される場合は絶対にお得だと思う。

そうそう、食事の前に検札がきたんです。
前方から一席一席検札しながら歩いてくるのは、さっきの車掌さん。
私のところにくると、私の顔をチラリと見て、
「ダブルブッキングだったね」
とイタズラっぽくニヤリ。
このノリ、海外だな~~と思わず笑ってしまいました。日本ならダブルブッキング騒動を謝ってくれるのが殆どだと思うんです。たとえ鉄道会社に非がなくとも。
そしてさっきは私に一度も笑顔を見せなかったのに、このニヤリ。ポーランドだわ~。
まあ嫌いじゃないです、こういうの笑。


クラクフのホテルは今回の旅の中で一番安いところだったのだけれど、かなり良かった
建物は1884年築。この街の歴史を思うと感慨深いものがあります。
スタッフも感じがよく、聞かなくても旧市街への行き方を説明してくれたり、朝9時に着いたのに私の部屋を先に掃除して(10分待てる?と確認され)チェックインさせてくれました。




ツインの部屋は広くて清潔だし、


扉を開けると、プライベートの中庭まで付いてるし
ヨーロピアンな雰囲気たっぷりで、中央駅の目の前で、旧市街へもすぐで、朝食付きで295zł(約9,000円)。高くないと思う~。フロントのポワロみたいなおじさんも親切で楽しかった

さてアウシュヴィッツへのバス(12:30発)まではまだ3時間くらいあるので、早速旧市街へ~。ではなく、まずはバスターミナルの場所の確認へ。


右のクラシカルな建物は旧クラクフ中央駅で、正面のモダンな建物が現在のクラクフ中央駅、兼ショッピングセンター。
地球の歩き方によると、MDAバスターミナルはこの裏手にあるはず。


ショッピングセンターに入って、、、さて、、、。
のマークの標識は見つけたけど、これに従っていいのだろうか。長距離バスじゃなくローカルバスの案内だったりしないだろうか。
警備員の女性(上の写真の女性)に「バスターミナルにはどう行けばいいか」と質問すると、
「標識のマークを見ればわかるでしょ」
みたいなことをポーランド語で言われる。無表情で(しかし今思うと、実は怒っていなかったのかもしれない)。
でもありがとう、その答えで十分♪
マークに従って歩いて行くと、、、


と、遠い・・・・・・・・・・・・・・。
ほんっとポーランドってワンブロックがめちゃくちゃ長い
本当にこの道で合っているのかと不安になリ始めた頃、ようやく出口へ。
あった~~~~~バスターミナル!


エントランスの壁。
昔のこの辺りの写真でしょうか。




時刻表で乗り場を確認すると、、、オシフィエンチム(Oświęcim)行きのバスの表示が3種類に分かれてるんだけど、、、何が違うのぉ~~~
圧倒的に多い乗り場はG7のようだけど、この中に12:30発は一つしかなくて、それはG4ってあるから、G4でいいのか?
でも「ちょっとの時刻の違いはdon't care!」なんてこともあるかも・・・(ワルシャワのトラウマ)。
InformationへGo~

私:(ネット購入したポーランド語おんりーのチケットを見せて)このバスの乗り場はG4で合ってますか?
若いお姉ちゃん:(無表情でPCでカタカタ確認してから)ええ合ってるわ、G4よ!

確認完了~~~~
あとは出発時間まで心置きなく観光しましょう


ワルシャワのバルバカンは先述のとおり第二次大戦後の復元ですが、こちらは15世紀からのオリジナル。
ここをぬけると旧市街です。


フロリアンスカ門


お土産のボレスワヴィエツ陶器を買ったりしながら、中央広場へ




中央広場。観光客がいっぱい笑。
クラクフは17世紀にワルシャワに遷都するまでポーランドの首都だった街で、ワルシャワとは異なり第二次大戦の戦火を免れたため、中世からの街並みがそのまま残されています。クラクフ歴史地区は、世界遺産第一号の12件のうちの一つ。


広場の中心にある、織物会館。
建築は素敵だけどTheお土産なものばかりで、買いたいものは何もなし


写真奥のグロツカ通りをまっすぐ進むと、やがてヴァヴェル城が右手に見え、更に進むとカジミエシュ地区(ユダヤ人街)となり、更に進んでヴィスワ川を渡るとポドグージェ地区(かつてユダヤ人ゲットーが作られた地区)に出ます。今日のところはバスの時間があるので、この地点で折り返し。


街のあちこちで売られているクラクフ名物「オブヴァジャネック」の屋台。柔らかい方のプレッツェルのような食感&味のパン。水分が少なく、モッチリではなくパサパサ系です。私も記念に一つ買い、翌日の列車の中で食べました。

ちょうどいい時間になったので、一旦ホテルに戻ってお土産を置き、バスターミナルへ向かいましょう。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポーランド1日目 ~ワルシ... | TOP | ポーランド2日目② ~オシフ... »

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。