風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

内田光子 with マーラー・チェンバー・オーケストラ @サントリーホール(11月2日)

2023-11-16 15:42:40 | クラシック音楽



【11月2日】
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K. 503
シェーンベルク:室内交響曲第1番 作品9
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K. 595
クルターグ:遊戯 第3集 Play with Infinity(アンコール)


なかなか感想が追い付かない。。。。
今年の秋は演奏会を詰め込みすぎた。毎年同じことを反省してるけど、今年は異常。
来年はよーく考えよ。。。お財布的にも精神的にも体力的にも。

光子さんとマーラーチェンバーオーケストラの7年ぶりに来日公演、サントリーの2日とも行ってきました。
まずは、2日の感想から。

【モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K. 503】
もちろん素晴らしかったのだけれど、「いまこの瞬間に死んでしまいたい…!」と感じた7年前のときほどの感銘は受けなかったかな

【シェーンベルク:室内交響曲第1番 作品9】
指揮なしの立奏。
かっこよかった
7年前もそうだったけど、このオケはこういう演奏が素晴らしいですよね。
自由で、どこか官能的な音。
こういう言い方はしたくないけれど、日本のオケにこの空気感を出すのは難しいだろうな、と今回も感じました。

【モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K. 595】
今回はこの27番が素晴らしかった。
モーツァルトが書いた最後のピアノソナタ。
それが光子さんのピュアな音色で余すところなく表現されていて、心に響きました。

【クルターグ:遊戯 第3集 Play with Infinity(アンコール)】
これが思わぬ拾い物というか、とても新鮮で印象的でした。
クルターグという作曲家の名前自体初めて知ったのだけれど(まだご存命のピアニストなんですね)、30秒程度の曲ともいえない曲なのに、最初の一音から一瞬でその世界に入ってしまった。
時間の感覚がなくなるような、一瞬と永遠が繋がっているような響きの連なり…。
後から「Play with Infinity」という曲と知り、感じたそのままの曲名であることに驚きました。
たった数十秒でそれを表現してしまう作曲家と、それをあの広いホールで一瞬で現出させてしまう光子さん。
光子さんが現代曲とあんなに相性がいいことも、驚きでした。
あの響き、今も耳に残っています。

※11月9日の感想はこちら



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