風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

シャンシャン

2020-09-17 22:22:37 | 日々いろいろ



わかってはいたけど、やっぱり年内に中国に還ってしまうんだねえ。
成都への直行便はまだ出ていないようだから、上海あたりで乗り換えるのかな。上野から出たことのないシャンシャンには長旅になるねえ。。
観覧に行かないときでも、電車で上野駅を通るときはいつも「シャンシャン、今は何してるかなあ。ご飯食べてるかな。寝てるかな」って、動物園の方角がほんわりあったかい空気に包まれているように感じていました。これからは中国の方角にそれを感じるのかな。
サン・テグジュペリの『星の王子さま』に、こんな言葉があるのです

だれかが、なん百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪の花がすきだったら、その人は、そのたくさんの星をながめるだけで、しあわせになれるんだ。そして〈ぼくのすきな花が、どこかにある〉と思っているんだ。

(中略)

「人間はみんな、ちがった目で星を見てるんだよ。旅行する人の目から見ると、星は案内者なんだ。ちっぽけな光りくらいにしか思っていない人もいる。学者の人たちのうちには、星をむずかしい問題にしている人もいる。ぼくのあった実業屋なんかは、金貨だと思ってた。だけど、あいての星は、みんな、なんにもいわずにだまっている。でも、きみにとっては、星が、ほかの人とはちがったものになるんだよ……」

「それ、どういうこと?」
「ぼくは、あの星の中の一つに住むんだ。その一つの星のなかで笑うんだ。だから、きみが夜、空をながめたら、星がみんな笑ってるように見えるだろう。すると、きみだけが、笑い上戸の星を見るわけさ」
そして、王子さまは、また笑いました。
「それに、きみは、いまにかなしくなくなったら――かなしいことなんか、いつまでもつづきゃしないけどね――ぼくと知りあいになってよかったと思うよ。きみは、どんなときにも、ぼくの友だちなんだから、ぼくといっしょになって笑いたくなるよ。そして、たまには、そう、こんなふうに、へやの窓をあけて、ああ、うれしい、と思うこともあるよ……。そしたら、きみの友だちたちは、きみが空を見あげながら笑ってるのを見て、びっくりするだろうね。そのときは、〈そうだよ、ぼくは星を見ると、いつも笑いたくなる〉っていうのさ。そしたら、友だちたちは、きみがきちがいになったんじゃないかって思うだろう。するとぼくは、きみにとんだいたずらをしたことになるんだね……」

こういう気持ちを私に教えてくれたのは、シャンシャンでした。
3年間私達にいっぱいの幸せをくれたシャンシャンが、どうかこの先もずっとずっと幸せに暮らしていきますように
12月まで、たくさん会いにいくね。

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