ベランダのカメムシと闘っていたら、こんな時間になってしまった。ごめんなさい、mihanaさん。
タイトルは、昨日の記事にmihanaさんがコメント欄でくださったご質問です。
コメント欄ではご返事が長くなりそうだったのと、ちょうど書こうかな~と思っていたトピックでもあったので、こちらに書くことにしました。
「新型コロナによる今の世界の状況は、地球から人類への回答だと思うか?」
えーと、私はそうは思っていないです。
人類が自然に何らかの影響を与えた結果この新型ウィルスが発生したというなら話は別ですが、たぶんそうではないでしょうし。
人類が傲慢であり過ぎたから地球がコロナでその戒めをしているのだ、という解釈に対しても(mihanaさんのコメントはこの意味でのご質問ですよネ)、地球温暖化や異常気象はそうと言えるかもしれませんが、コロナに関してはそうとは思わないです。それなら豚コレラは自然から豚への戒めなのか?ということになる。でも豚さんは人間と違って自然に対して何も悪いことはしていないですもの、たぶん。
以上で回答としては終わりなんですが、以下は私見をつらつらと。
新型コロナによって人間の活動が停止して、世界中で空が澄んだり、動物の活動が活発化したりしている。
工場が停止し、車やバイクが走っていないのですから、まあ当然です。
そして綺麗な空や生き生きとした動物達を見て、嫌な気分になる人は少ないでしょう。経済問題を別にすれば、それ自体に対しては「いいものだなあ」と感じる人が殆どだと思う。
本当は今のような状態で人間と自然が共存できるのが、どちらにとっても理想的なんですよね。
そしてそういう世の中を人間は作れるはずだ、と私は思っています。実際のところ、ここ10年くらい?でだいぶそういう考え方に時代は移ってきていますよね。ようやく私達は気づき始めた。もちろん問題は山積みだけれど、この先もっともっと私達が努力をすれば、そういう世界はきっと実現できるはずだと私は信じています。
でもそれは地球のためなどではなく、ひとえに「人間のため」。
人類などから守られなくても、地球は勝手にたくましく生き続けるでしょう。地球は人類なんかよりずっと強いです。たとえ人類が地球規模の核戦争を起こしてあらゆる動植物が死滅しても、バクテリアは生き残る。そうそう、クマムシって知っていますか?高温でも、超低温でも、真空でも、高線量の放射線でも、死なないそうです。なかなか愛嬌のあるカタチをしているので、ご存じない方はググってみてくださいね 人類が滅びても、地球は痛くも痒くもないでしょう。地球が滅びても、宇宙は痛くも痒くもないでしょう。
でも、そんな世界に私達は住みたいか?という話。自然環境が悪化して、空がいつも灰色で、肺病の心配をいつもしていて、美しい動植物の種類も減ってしまい、美味しい魚や野菜も食べられなくて、天候は荒れていて。例えどんなに生活が便利でお金があっても、そんな世界には誰も住みたくはないはず。だから私達人間が快適に暮らし続けるためには、自然を守る必要がある。そして私達が自然と共存できる世界を作るために、私達の科学は万能ではなくとも(それでいいのです)強力な助けになるでしょう。
ただ、バランスが大切だと思うんですよね、何事も。
人は極端に走ってしまいがち。
極端に走ってしまうのは、自分の意見が100%正しいと信じているから。
美しい地球で生きたいという思いは、地球上の皆が共通のはず。でも、Aさんの事情もあれば、Bさんの事情もある。Aさんの正義もあれば、Bさんの正義もある。だけど自分の意見が100%正しいと信じている人は、そういう考え方をしない。そして他者を攻撃する。
「もう時間がない」という言い分はもっとも。でも、それで一方が他方を無視していいという話にはならないはず。
互いを理解し合うための努力をすることは、やはり大切だと思うのです。
自分にとって都合のよくない言い分も含めて、互いを知ること。自分に理解できない考えを排除しないこと。自分にとっての正義が必ずしも他者にとっても正義とは限らないことを知ること。
そのためには、やはり勉強をして、自分とは異なる、敢えて自分にとって居心地の悪い世界を体験することも大切だと思うのです。できるだけバーチャルではなく、生の感覚で。バーチャルでは人はどうしても自分にとって快適な、都合のいい世界ばかりを選んでしまいがちだから。外の世界に出ていけばそんなことはしていられない。まあ、現在はそういうことは難しい状況ですが(新型コロナは本当に厄介なウィルスですね・・・)。
そうして皆が思考錯誤をしながら、手探りで進んでいけばいいのだと思う。可能な限り最大限に急いで。何事も極端に偏らないバランスが大事。広い視野が大事。柔軟性が大事。まあそれが難しいのですけれど、その手腕を発揮するのが政治家でしょう。そしてそれができる政治家を選ぶのが、私達の責任でしょう。
――と今日の私は思っている、という話です。
明日はまた違うことを言っているかもしれません笑。
新型コロナは人間にとっては本当に厄介で恐ろしいものですが、今回の件から私達が学んでいることもとても多いと思います。私自身も、色々なことを学んでいます。同じくステイホームをしている前の職場の友人が「定年後はこんな生活なのかなと思ったら絶望的になった」と言っていましたが、私も同じ笑。家族の有難みとか人間の繋がりとか、色々考えさせられています。
以下は、ステイホームな皆さんに秋のアラスカの空気を。
このうち6枚の写真にはちっちゃく動物が映っているので、探してみてね
ちなみにそのうちの1枚に写っているのは犬じゃないですから!オオカミですから!(友達に「イヌ?」って言われた。ちがうもん)
あとはラッコが2枚、シャチが1枚、トドが1枚、クマの親子が1枚です。