自分でもアホじゃないかと思っている今月の演奏会&観劇づくし。
歌舞伎1回、クラシックコンサート6回(ボストン響×2、ゲヴァントハウス管×3、ウィーン弦楽四重奏団)、ミュージカル1回、バレエ2回・・・。
世の中にはその遥か上をゆく大先輩方も沢山おられますが、ワタクシ的にはもう限界越えです。お財布もだけど頭が。しかも素晴らしい内容ばかりなんだもの。。。
そんな過密スケジュールの中でのミュージカル。最近は年に1回程度の頻度になってしまっていますが、行くとやっぱり楽しい 予習ゼロで会場に行って問題なく楽しめるのもほんっといい(他はそうはいかないので
)。
今回改めて、ミュージカルって別腹だな~と感じました。
だって、チャイコフスキー・マーラー(5日)→チャイコフスキー・ショスタコーヴィチ(7日)→ハイドン・モーツァルト・シューベルト(8日)→ブラームス・シューベルト(9日)→シスター・アクト(11日)→メンデルスゾーン・ブルックナー(12日)→ブラームスのレクイエム(13日)ときても、ミュージカルを観ていて全然違和感がなかったのですもの。
しかも前後の演奏会でものすごく感動しているというのに。クラシック音楽の方に現代に通じる普遍性があるからともいえるかもですが。
しかし楽しかったな~~~。
映画の方ももちろん大好きだけど、ミュージカルの音楽もとってもいい。今回全く予習をしていかなかったので、会場で初めて聴いて感動しちゃいました。作曲のアラン・メンケンはディズニーの『リトル・マーメイド』や『美女と野獣』の音楽を手掛けた方なんですね。って、『アラジン』の「A Whole New World』もこの方なのか
こういう作品を観ると、アメリカの良心を感じる。
ツイッターで会場の音が小さいという不満が多く出ていましたが、まぁ確かにそうかなとも思いましたが、私の場合は連日連夜のフルボリュームのクラシックコンサートの合間に耳を休めたかったので、あれくらいでちょうどよかったです。小さすぎるというほどでもなかったし、生演奏の温かみも感じられてよかった。
皆さんさすがに歌も演技も上手だし、盛り上げ方も上手い~
デロリス役のデネー・ヒル、正義感も感じられて可愛らしくてよかった~。映画のウーピーとは全くタイプが違うけど、その方が比べないで観られるのでかえってよかったです。ラストのゴージャスな衣裳はアジア人にはなかなか着こなせない衣裳だよねぇ。エディ(ウィル・T・トラヴィス)との恋にもきゅんとしちゃった。
修道院長役のレベッカ・メイソン・ワイギャルもすごくいい声!この方が歌うときは特に聴いていて楽しかったです。あとメアリー・ロバート役のソフィー・キム。後半の、今の人生から一歩を踏み出そうとするあの歌(歌の名前はわからない)の熱唱は、歌詞の内容とあわせて感動しちゃいました。
アメリカという国は何かと単細胞の田舎もん扱いをされがちだけど、日本やヨーロッパにはないこの国の良さというものが、やっぱりあると私は思うのです。
私があの国で何度か経験した明らかな人種差別の行為。でもその度に、必ず近くにいる人間が「NO!」の声をあげてくれた。私と知り合いでもなんでもないのに。差別した側には白人も黒人もいて、そしてそれに対して「NO」を言った側にも白人も黒人もいた。その国の多様性を自分の体で知って視野を広げられることは、海外生活や旅行で得られる最大の収穫の一つだと思う。少なくとも「白人とは」「黒人とは」とステレオタイプで考えることはなくなる、というだけでも。
といっても私が最後にアメリカ本土に足を踏み入れたのはもう10年以上前なので、もしかしたらそういう部分も少しずつ変わっていっていたりするのかもですが。変わるべき部分はどんどん変わっていってほしいし、一方で私が好きなアメリカの部分はこの先も変わらないでいてほしいな、と思います。
ところで会場のポスターで知りましたが、来年7月に『エビータ』が来るんですね!わ~絶対観たい