雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

すずやかに御子(おんこ)来たれと唄ひおへて息やすむしばし星浴びるごと

2008-12-21 21:06:19 | Weblog

 あっというまに今週は待降節の聖夜がくる。


 一週間のサイクルがとにかく早い。


 教会には大きなクリスマスツリー。去年とはちがうオーナメントがたくさん、きらきら。

 空気がかわいているので、御聖体もぱりっとしておいしかった。


 待降節の御ミサがたのしみ。

 

 



 ……ちまたでは険しいニュースも聞く。

 行く末に絶望して自殺するひとが何万人か。

 企業をくびになって、あてどなくさまようひとびと。

 お金も寝る場所もない。


 
 この寒空、どうするんだろう。

 自棄になって、刑務所に入れば、ともあれ当面の衣食住にはありつける、という理由で人をあやめた老女の事件など思い出す。

 彼女はどうしているだろう。まだ刑務所かしら。

 そうして、あの老女のような動機で、無差別殺人などひきおこされなければいいと思う。


 寒空に……せめてテント小屋とか、おかゆの炊き出しとか、行政が手をさしのべることはできないのかな。

 でも、そうしたら、ほんとに困っているひとではない怠け者みたいなひとが来て、ごはんをもらおうとしてしまうかも。


 はためには区別がつかないから、たぶん。

 
 なんとかならないだろうか。


 東京も、ニューヨークみたいに、道路で凍死するホームレスの珍しくない都市になってしまいそう。

 
 街にきらめくイルミネーションは影深く、やっぱり師走は厳しい。




 








 
 


 

 
 
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ぬけがらを脱ぎすべすぱらり夜明けてとろろおいしい町になるため

2008-12-21 08:24:07 | Weblog

 茨木のり子さんの詩から


 

  <はじめての町>その第4連

 
 そうしてわたしは好きになる

 日本のささやかな町たちを

 水のきれいな町 ちゃちな町

 とろろ汁のおいしい町 がんこな町

 雪深い町 菜の花にかこまれた町

 目をつりあげた町 海の見える町

 男どものいばる町 女たちのはりきる町



 げんきをもらっちゃった

 

 

 男「ども」と女「たち」

 このつかいわけに、のり子姐さんの面目躍如。

 彼女の世界をおしえてくれた木ねずみさんに感謝。

 詩は、ぱらっとながめて、こころにまっすぐにとびこんでくる、ことがある。

 これも。







 


コメント (2)
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