あっというまに今週は待降節の聖夜がくる。
一週間のサイクルがとにかく早い。
教会には大きなクリスマスツリー。去年とはちがうオーナメントがたくさん、きらきら。
空気がかわいているので、御聖体もぱりっとしておいしかった。
待降節の御ミサがたのしみ。
……ちまたでは険しいニュースも聞く。
行く末に絶望して自殺するひとが何万人か。
企業をくびになって、あてどなくさまようひとびと。
お金も寝る場所もない。
この寒空、どうするんだろう。
自棄になって、刑務所に入れば、ともあれ当面の衣食住にはありつける、という理由で人をあやめた老女の事件など思い出す。
彼女はどうしているだろう。まだ刑務所かしら。
そうして、あの老女のような動機で、無差別殺人などひきおこされなければいいと思う。
寒空に……せめてテント小屋とか、おかゆの炊き出しとか、行政が手をさしのべることはできないのかな。
でも、そうしたら、ほんとに困っているひとではない怠け者みたいなひとが来て、ごはんをもらおうとしてしまうかも。
はためには区別がつかないから、たぶん。
なんとかならないだろうか。
東京も、ニューヨークみたいに、道路で凍死するホームレスの珍しくない都市になってしまいそう。
街にきらめくイルミネーションは影深く、やっぱり師走は厳しい。