朝の空とくもに。
うっすらとなまあたたかい夜明け。
銀色の夜明けのなかを、藍いろのちぎれ雲の群れが目に見えるはやさで動いていた。
どこからきてどこへゆくのだろう。
人間もまた素粒子に還元されるなら、あの気体とわたしとは、わたしたちとはそんなに異質なものではないのだろう。
そんなことをぼんやり思った、朝の6時前。
今日も静かに、なすべきことをつとめてこよう。
おしごとに入るたびに、何かがみつかる。
何かを見つけようとする。それがしくじりであっても、またたのしかったことでも、次につなげてゆく、だいじな何かにしようと思う。
なにか……言葉にできない、予想できない何か。
そんなことの繰り返しで、一週間、ひと月、そしてもうじき一年。