市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

星誕のあたたかならむ女人には道ひとつあり宇宙をつなぐ

2008-12-23 08:13:41 | Weblog



 宇宙、という言葉に迷った。いのちにしようか、世界にしようか……。


 いのち、という言葉はひらたいのに、独得の強さがあって、かんたんには詠いこめない、と感じる。

 世界も、宇宙も、どれも「普遍的」で「大きな」単語なのだけれど、基本的に外来語だから、いのち、よりはわかりやすいと思う。


 でも、こんな感想はわたしの主観にすぎません。おひとそれぞれ、またその文脈によってニュアンスはさまざま変わるから。


 クリスマスイヴの、またイヴ。

 


 わたしは星空が好き。ちいさいころ、たぶん信州の野辺山の、牧場で見上げた夏の夜空を、ぼんやり憶えている。

 誰とみたのかわすれてしまった。どんな夜空だったのかも思い出せないのに、そのときの感動だけが、心の底にみずみずしく残る。


 ほんのちいさいころのこと。





 聖母のおなかのなかで、二千年まえのいまごろは、赤ちゃんのキリストが、しだいにはげしく動いていた、と思うと、わたしの幼児期の星空、牧場を渡る夜風の感覚がよみがえってくる。

 
 星誕祭。


 

 子宮って、たぶん宇宙につながっているんだろう。

 あたりまえだけど、だから性は、とってもだいじなものだ。

 

コメント (2)
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