雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

炎中(ほなか)奔る彼まよひなき一瞬に少年神話永遠(とは)きざまれぬ

2008-12-18 20:58:54 | Weblog


 18歳の少年が、火中から寝たきりの高齢者を救出したというニュース。


 くらい、いやな話題ばかりが目立つこのごろ、眼の醒めるような。


 全身に水をかぶって、燃えさかる炎のなかに飛び込んだ?


 言いようがない。感動、そうして、総毛だつような畏怖。


 わたしは洗礼を受けたクリスチャン。


 「人、その友のために死す。これよりおほひなる愛はなし」


 この聖句、そらんじている。隣人愛。


 でも、わたしに彼のようなことができるかしら?


 眼の前に燃え上がる炎をみたら、恐怖でたちすくんでしまうだろう、きっと。


 ケアワーカーなのに、たぶん、呆然と手足がこおりついてしまう。


 ……。


 青少年のメンタルレベル、とかく非難されがちだけれど、こういうことがある。


 彼が少年だから、というわけではないけれど、一瞬の決断で突進していく姿は、まるで永劫回帰の、神話原型のようだ。


 驚き。そうしてわたしの歌はぎこちない。

 
 それでも、書き留めておこう。


 高齢者のかたも、彼も、無事でよかった。



 この事件が、まだ若い彼の精神形成に「トラウマ」とならないことを願う。


 挫折や失敗だけでなく、常ならぬ「偉業」は、よくもわるくも、こころのかたちを曲げることがある、から。

 そんなひ弱な子ではないとは思う。


 でも、彼をとりまく周囲、そしておとなたち、配慮してあげてほしいな……。



 


 
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御母の眸(まみ)あらしめよやさしくて声はとどかぬ青空のため

2008-12-18 08:58:00 | Weblog


 朝に。


 雨があがり、きれいな青い空。




 なぜだか、今朝は、かたはらの聖母の表情がやさしい。微笑していらっしゃる、ように見える。


 ひかりの加減だろうか。



 この微笑みをうたいたくて、すこし悩んだ。





















 


 
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