雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

冬の樹よかくれなきものさらしつつたじろがぬ汝(な)を風きよめゆく

2008-12-19 15:42:43 | Weblog


 冬の樹木に。



 花と同じくらい、樹が好きだ。葉の落ち尽くした裸樹のすがた。

 それはいさぎよく、かくれない何かを感じさせる。



 梢をわたるまふゆの大気。

 枝鳴り。


 小枝のきっさきは、空にむかってためらひなくのびる。ときに鋭く。


 樹々のはざまを唄ひぬける風音。




 辛夷の大木には、もう来年の新芽が、かたく兆している。




 
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