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プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★「隗より始めよ」は、死語か?

2020-12-17 09:09:41 | 日記・エッセイ・コラム
 菅総理が、銀座のステーキ店で、8人で会食した報道に、怒りを通り越して、呆気にとられた。

 GoToを一時中断し、国民に対して、「大人数での会食を控え」、「不要不急の外出を自粛」するよう要請した当の本人が、言葉と裏腹の行為を平気でする。

 参加者の一人は、「マスク会食」は実施していなかったと語り、「マスクして食事が出来ますか?」と、問い返す人もいたとか。

 総理が、「隗より始めよ」の意味をご存じないはずがない。

 これでは、若者が大人数で、どんちゃん騒ぎをしても、文句が言えないし、飲食店主が、良い見本が出来たと、内心、歓迎しても不思議ではない。

★goto中止の反応

2020-12-16 09:06:56 | 日記・エッセイ・コラム
 gotoトラベルの一時中断が発表されて、一夜あけると、予想通以上にキャンセルが殺到し、旅行業者やホテル、観光地などが対応に追われている。

 加賀の山代温泉では、午前中だけで、150件のキャンセルがあったそうなので、全国規模でみれば、その影響度は測り知れない。

 一方で、年末始の宿泊を12月27日以前に繰り上げる人が急増しているそうだ。

 元来、GWやお盆、正月の時期は、旅行業界のハイ・シーズンで、キャンペーンが無くても、交通機関や宿泊施設が混雑していた。

 仮に、gotoが、「あったから旅行する」=「なければ旅行しない」の図式が成り立つのなら、日本が抱える課題を垣間見るようで、虚しい。

★GOTO一時中止は朗報

2020-12-15 09:17:16 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日、菅総理が、重大な決断を下したことを歓迎している。

 むしろ、遅すぎた気がするが、関係者からの雑音や付随する手続きや事務処理を考えると、慎重にならざるを得なかったと同情する。

 そもそも、年末始は、gotoキャンペーンが無くても、交通機関や宿泊施設が混雑する。

 帰省や旅行を禁止するわけではないので、キャンペーンと関係なく、旅行すればよい。補助を当て込んで旅行する発想は、今年の漢字一文字「密」につながる。

 本来、「密」とは、親密さを表現する文字なので、私は、二位の「禍」の方が相応しいと思っている。

★気づきのカギは「変化」

2020-12-14 09:07:02 | 日記・エッセイ・コラム
 新型コロナの分科会の尾身会長が、「個人の努力に頼るステージは過ぎた」との見解を示し、医療現場からは、「医療崩壊の危機に瀕している」と、悲痛な声が上がり、一般診療に支障を及ぼし始めた。

 感染者数は、全国ベースで3,000人台に上り、政府もようやく重い腰を上げたが、巷間では「遅すぎる」の声が多い。

 東京都では600人台になり、「決戦の3週間」の2週間が過ぎたが、「5つの小」(小人数、小一時間、小声、小皿、小まめ)+「心づかい」では、スローガンに過ぎない。

 私が通うフィットネス・クラブで、階段下にあった手指消毒台を廃止し、受付カウンターのサーマルカメラの手前に置いたら、励行する人が増えた。

 数を減らし、設置場所を変えることで、マンネリズムを打破できた身近な事例だと思う。

 手間が多少かかっても、ポスターの掲示場所や手指消毒の設置場所を頻繁にかえるだけでも、「変化⇒注意⇒気づき」の効果につながる。

★コロナ対策はナッジで!

2020-12-13 08:34:06 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日、買い物に出た時、前方から歩いてきた若者が、顔をそむけて、足早に脇を通り抜けた。

 後姿を見ながら、「あなたは何故、顔をそむけるんですか?」と、独り言ちた。私は、マスクをしていたし、服装も見苦しくなかった(?)と思う。

 すれ違った場面を思い返すと、彼はマスクをしていなかった。もし、心理的な負い目で、顔をそむけたのだとしたら、わだかまりも消える。

 ついては、2017年に、ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授提唱の「ナッジ理論」をコロナ対策に応用できないものか。

 「不要不急の外出を控えよう」とか、「gotoを一時中止すべき」と決めつければ、「用があるから」とか、「gotoは政策」と反発を招く。

 放置自転車対策として、「ここは自転車捨て場です。ご自由にお持ち帰り下さい。」のように、良識に訴え、共感を得る気付き策が有効なのだが。