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★香川県漫遊記④栗林公園

2020-12-08 07:55:04 | 旅行記
 77番札所長尾寺の巡拝を終え、高松築港へ戻る電車の中で、妻が、唐突に、栗林公園に行きたいと言いだした。内心、何度も見物しているのにと思ったが、ヘマをした直後なので、従うしかなかった。

 紅葉の見頃を過ぎた栗林公園内は、人影もまばらで静寂さに包まれていたが、約1,000本の手入れ松の緑が、抜けるような青空に映えてまばゆかった。

 さて、香川県は、松の盆栽で全国約8割のシェアを占めるそうで、「手入れ松」に盆栽の技法を取り入れた樹形の美しさは素晴らしく、鶴亀松は、何度見ても飽きない。

 栗林公園は、紫雲山を借景とするが、むしろ公園の一部かと錯覚するほど、間近に迫り、庭園と一体となって広大なスケールを感じさせる。

 よく兼六園と比較されるが、私は、二つの庭園は、「美の趣」が異なり、兼六園を「陰の美」とすれば、栗林公園は「陽の美」に分かれ、ともに甲乙つけがたい名園だと思う。