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時悠人chosan流処世術

★日米トップの会話のセンス

2006-04-30 09:38:10 | 日記・エッセイ・コラム

 拉致被害者家族の横田早紀江さんがブッシュ大統領と面会したニュースは、衝撃的だった。アメリカ大統領の発言は、世界への情報発信上、強力なだけに拉致問題が解決に向けて動き出す可能性と期待感を抱かせる。

 マスコミは、面会実現までに官邸サイドや外務省等々の努力があったと舞台裏の解説に熱心だ。ホワイトハウス側にも、大統領の支持率を挽回したい等の思惑があったかも知れない。しかし、この際、そんないきさつはどうでも良い。北朝鮮の人権無視の国家体制批判が国際舞台に取り上げられれば、これ以上有難いことはない。

 さて、横田さんが多忙なブッシュ大統領に面会のお礼を言った時、「人間の尊厳と自由について話せないほど忙しくはない」と答えた言葉に、私は素晴らしい会話のセンスを感じた。彼の人間性が自然に表出したものであって、報道官には書けないセリフだと思う。

 私は、アメリカン・スタンダードは嫌いだし、大統領の悪い人物評も伝聞するが、信仰をバックボーンに持った人の強さを見せ付けられた気がした。拉致被害者の家族に直接会って話を聞くこともせず、毎日、官邸で取巻きの記者と立ち話をして、国民に自らの言葉を発信しているとうそぶく御仁に見習って欲しいものだ。


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