プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★春の生命の輝き

2006-04-19 16:24:43 | 日記・エッセイ・コラム

Epsn0009_2 金沢郊外の山里の雪が消えると、春を待ちわびていた野の草花がいっせいに咲く。カタクリの花の短くはかない生命が陽射しをあびて輝きを増し、感動を与える。Epsn0011_1 きれいに整備された散策路の両側には、カタクリのほか、ショウジョウバカマやスミレサイシンなどが林床のあちこちに輝きを競っている。

ギフチョウの幼虫のえさになるヒメカンアオイは、土の面に這うように小石や落ち葉のかげに姿を隠していて見つけにくい。Epsn0005_1 まるでギフチョウに狙われないように防衛しているようだ。

つばきや山桜にタンポポ、つくし、ぜんまい等々、白一面の世界が色とりどりに染まるこの時季が一番心浮き立ち、癒された気分になる。


★小さなコミュニティの悩み

2006-04-18 08:58:46 | 日記・エッセイ・コラム

「小さな政府」を志向する政府には、国民大衆の目線に立って細やかな行政サービスを実行するとの思いがあるに違いない。ところが、私の目には、全く異なる政策を具現化しようとしているとしか映らない。

 今までに何度も述べたが、行政機関の中央から地方組織までのタスク・フローを洗い出し、重複や無駄な部分を排除する努力をしない限り、右のものを左に、或いは上のものを下に移しかえるだけでしかない。いわゆるぶん投げである。

 この思想が末端の町内会組織にまで蔓延しているのが現実だ。一例をあげると、国の広報を県で受けコピー版を作成、市で取り次ぎ、最後は校下・町内会へとおりて来る。多段階方式の情報伝達である。結果として、町内の回覧板には発出元が異なる重複した情報が氾濫することになる。このほかに、それぞれの行政組織がweb上で情報公開している。 

 T時代には、情報の受け手側でその価値を見極める必要があるが、発出元で錯綜する情報を交通整理してくれれば、必要かつ不可欠な情報だけが流通するのだが。この間の情報伝達に要する時間と費用を考えただけでも気が遠くなる。


第31回全国健勝マラソン日本海大会

2006-04-17 11:34:16 | スポーツ

Epsn0004_2 第31回全国健勝マラソン日本海大会は、4月16日加賀市陸上競技場を発着地点として開催された。午前4時に起床。昨夜来の土砂降りで睡眠不足。欠場するつもりだったが、5時過ぎには雨もあがり気を取り直して準備にかかった。マラソン会場まで車で約1時間。受付締め切り時間は9時だから7時に出発すればOK。余裕があるので、満開の桜を見ようと途中、金沢城(石川門)まで車を走らせた(写真)。

 昨年、一昨年と夏を思わせる暑さの中での大会だったが、今年は一転、気温14度と好条件になった。だが、レース後は天気予報通り、強雨に見舞われた。 

 さて、レースの方は、フルを走りきる自信がなく、昨年同様、ハーフマラソンに出場。タイムは、目標タイム2時間5分を切る2時間4分30秒。現在の走力からすれば、納得。コースは、少し起伏がある(往復で6箇所)ので、長めの距離を走っていないランナーには後半、苦しくなる。特に、競技場に向かう最後の上り坂がつらい。

 いつもl通り、19キロ地点で歩きかけたが、顔見知りに追いつき何とか最後まで頑張りぬけた。彼は、トライアスリートでとても私の比ではないのだが、転倒してけがをし、足を引きずりながらのレースだった。彼には不満が残っただろうが、私は感謝。何が幸いするか分からないものだ。


★共同出版の落とし穴

2006-04-14 09:37:40 | 日記・エッセイ・コラム

 自己実現を図るために自費出版する人が増え、少ない費用で製本まで手がけてくれる出版社が乱立気味だ。自分史やエッセー集、旅行記等を本にしたいという人には有難い。だが、書店に流通させ、あわよくば印税を稼ごうと欲張ると、思わぬ被害にあうので心しておきたい。

 「碧天舎」という出版社が、破産したのをご存知だろうか。大手ではないが、自費出版・共同出版では名が売れた会社だったが、債務8億円強を抱え、今年3月末に破産手続きを開始。現在、250人もの人がお金を払ったが本が出版されないでいる。原稿すら返されない状況だとか。

 自分の一生を振り返りつつ、ドキュメント化したいとの願いは、形式は別として誰しも共通だ。本にするとなると、いろいろと複雑な工程を経る。原稿さえ書けば、あとは出版のプロがすべてをサポートするとなれば、自費出版が人気を博すのも当然。

 さらに、何とか大賞といったコンテストは難関だが、原稿と費用の一部を本人が負担する「共同出版」になれば、本の広告宣伝から書店流通までも会社が引き受けてくれる仕組み。一定の部数以上売れれば印税収入も期待出来るというのがその魅力。

 自分の本を出すことと、お金を出して読みたい本と言うのは違う。夢が崩れ落ち無念(≠夢念)さだけが残ることのないよう、肝に銘じておきたい。


★日本を愛する心と態度

2006-04-13 09:37:46 | 日記・エッセイ・コラム

 4月12日、自民・公明両党の教育基本法検討会の”愛国心”論議が決着した。早ければ、5月の連休明けに閣議決定する日程とか。

 「わが国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」との表現だとか。私のような凡庸な人間には、表現の一字一句を巡る評価は重すぎてできない。現在の教育基本法が昭和22年制定で、時代にそぐわないと言われれば、そうかも知れないと受け止めてしまう。

 しかし、愛国心表現が戦前の国家主義を想起させるとの主張も杞憂に思え、現在の教育基本法を読んでみた。

 「個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。 個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。 」と記している。

 敢えて批判は避けるが、今のタイミングで急展開したことの方を奇異に感じる。