プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★時流と政治家の盛衰

2006-04-04 09:38:49 | 日記・エッセイ・コラム

 3月26日から南イタリア旅行中、テレビ・新聞で日本語に接する機会がなく、民主党の前原代表辞任のニュースを知ったのは,4月1日。ローマのホテルだった。

 退陣するタイミングを逸した民主党に対する信頼感が根底から崩れ落ちていたので、「今ごろになって何故?」との思いが走った。帰国後、後任人事だけが衆目の関心を集めていることに違和感を感じたが、下馬評では、小沢さんが有力とのこと。仮に小沢さんが新代表に就くとしたら、任期が小泉総理と同じという点に、世の皮肉を感じる。

 「改革」イメージを売り物にしてきた小泉首相だが、小沢さんは自民党時代に小選挙区制を導入した改革の元祖的存在。当時、小選挙区制に猛反対した小泉さんが、昨年秋の選挙で見事に小選挙区制の威力を利用して圧勝したのだから皮肉な巡り合わせだ。

 自民党から袂を分かって離合集散を繰り返してきた政治家と、自民党をぶっ壊すといって、独裁的な体制を敷いた政治家の生きざまに人の世の悲哀を感じる。ましてや、新代表人選に必死になっている民主党を横目にオペラ見物(しかも荒川静香と同伴)に興じる小泉首相。おごる自民は久しからずと言えるかどうか、政治から目が離せない。