プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★ボンジョルノ!南イタリア概観

2006-04-06 14:01:35 | 旅行記

イタリアといえば、誰もが永遠の都ローマを思い浮かべ、ピザやパスタ、ジェラードなどが美味い国というイメージが共通するところだろう。だが、今回の旅で地方によってその違いが顕著なことを発見した。

初めてイタリアを訪れる日本人の多くは、圧倒的にローマ以北に集中する。私の最初のイタリア旅行は12年前。フィレンツェやシエーナ、アッシジ、サン・ジミニャーノ、ヴェネツィアを中心にしたトスカーナ地方の旅はたしかに素晴らしかった。南イタリアは、治安が良くないと聞き敬遠したこともあったが、海岸線が主体なので、日本と大差無いと考えたこともあった。

しかし、南部地方にも北部とは異質の文化があり、イタリアの長い歴史を彷彿とさせる世界遺産が数多く存在している。ポンペイ遺跡のスケールの大きさに圧倒されたし、マテ-ラの洞窟住宅群やアルベロベッロのとんがり屋根のトゥルッリが建ち並ぶ景観はお伽の国に迷い込んだようだった。

イタリアは共和国。かつて独立していた国が集まっただけに、風土や料理から人間性にいたるまで、それぞれが個性的な魅力を持っている。サッカーの試合でサポーター同士が熱くなるのも、かつての民族間の戦争の名残りなのかも知れない。明日以降、訪れた町の印象的な魅力を随時ご紹介したい。