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時悠人chosan流処世術

★瑠璃光寺への道

2017-12-03 10:26:18 | 日記・エッセイ・コラム
 山口市の香山公園の一角にある瑠璃光寺の五重塔は、法隆寺・醍醐寺と並び、日本三大名塔(いずれも国宝)の一つとよばれるだけあって、洗練された美を感じた。

 法隆寺の五重塔は、日本最古(7世紀)として、また、醍醐寺の五重塔は、京都最古(10世紀)で、後年、秀吉が花見の宴を催したことで知られるが、瑠璃光寺の五重塔は、15世紀に建立されたもので、3名塔の中で一番新しい。

 高さは、31.2mで、醍醐寺の37.4m、法隆寺32.4mに及ばないが、回縁が二層にのみついているので、胴がすっきりと細く、背後の山並みと手前の池と調和して、優雅な佇まいを見せている。

 おりしも、紅葉シーズンの最盛期で、池の水面に映る色鮮やかな紅葉の谷間に、古色蒼然とした逆さ五重塔が影を落とす光景に、時間を忘れて見入った。

 今まで、毛利家の墓所は、萩の大照院と東光寺と思っていたが、香山公園の一角に手入れが行き届いた墓所を発見し、往時の勢力の大きさに感じ入った。

 アクセスにやや不便を感じたが、中原中也の生誕地湯田温泉に泊まり、記念館とセットで訪れる価値がある名所といえよう。