プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★湯田温泉への道

2017-12-02 08:59:38 | 日記・エッセイ・コラム
 ハウステンボスから湯田温泉に向かう途中、新鳥栖から新山口までの新幹線の指定席を確保出来なかったが、運よく、自由席車両で並びの席が空いていた。

 博多駅で自由席も満席状態になり、発車した時、前方から「お前、何処に座ってんだ!ここは、俺の席だ。」と、中年男性の怒鳴り声が飛び込んできた。

 白髪の老人の顔の前に、乗車券を突き付け、「見ろ、○○のAと書いてあるだろ!」。老人は、何かを説明していたが、男性の怒りは収まらなかった。

 会話の中身は聞き取れなかったが、見かねて、「ここは、自由席ですよ」とたしなめたら、「テメェにゃ関係ねぇだろ」と、私を睨みつけた後、乗車券を見て車両違いに気づき、「俺が間違えたんか」と言った。

 老人に詫びさせようと思い、「それだけですか?」と言うと、「間違えただけやろ!バカヤロー!」と捨て台詞を吐いて、さっさと別の車両に消えた。

 最近、機内で暴れたり、あおり運転で脅したりする事件が起きているが、30代の若者に品格を求める前に、人生の先輩が未熟さを晒け出したくないものだ。

 妻から「喧嘩をしたら、確実に負けてたわよ」と、釘をさされたが、周囲の人に、いやな思いをさせたことを詫びて回る老人の姿が哀れで気の毒だった。