プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★老いの証明(5/5):最終章

2011-05-03 08:54:57 | 日記・エッセイ・コラム

 大事に到らなかったが、どうして時間を間違えたのか、行き先がフリーマントル以外だったらと、思い出すだけで今なお、背筋が寒くなる。

 翌朝、原因をあれこれ思案するうちに、ふと気になることがあった。それは、時差だ。日本とパースでは、日本の方が1時間早い。 

 私は、海外旅行の際、常に出国ゲートをくぐった時点で、腕時計のDual機能を使い、現地時間に合わせることにしている。今回も、4月4日に成田を発つ時に切り替え、パース到着後、現地時間で再確認したので正確だ。しかし、何かの拍子に、Dual機能のスイッチが切り替わったとしたら、、、?ン!!。それは、日本時間表示を意味した。

 そうだとすると、15時に乗船したと思ったのは、実際は14時ということになる。乗船して30分後に船が動いたのは、16:00発のバラック・ストリート行きが定刻30分前に出航したのではなく、14:30発のフリーマントル行きが定刻通りに出航した道理になり、全てが符号する。

 腕時計のバックライトを灯して目を凝らすと、表示盤にDualの文字が無かった。ナント、ミステリーの原因は、現地時間から日本時間に切り替わってしまったことにあった。いつ、どうしてなのかは謎のままだが、、、。今後は24時間表示と12時間表示に使い分けることにしたが、「老いとは、思いこみの激しさで測るべし」と自戒を込めて振り返っている。