プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★続:老いのたわごと

2011-05-20 08:26:35 | 日記・エッセイ・コラム

 「天災(災害)は忘れた頃にやって来る」は、寺田虎彦の言葉として引用されるが、中谷宇吉郎との説もあるようだ。詮索は置くとして、災害はいつやって来ても不思議ではなく、常に非常時に備えよとの警句だ。

 しかし、備えをしていても、それを上回るから天災ともいえる。津波災害に遭った教訓から備えをしていた人の家が流されたり、新築した家が損壊しローンだけが残った人、更には、災害を知らない子供達が犠牲になった。

 私は、神や仏のような絶対的な存在を信じている訳ではないが、人智が及ばない次元での事象はあると思っている。人間の力や知恵では防ぎようのない天変地異に遭遇し、個人の限界を知れば、この世の中は、不条理そのものとの認識に思い到る。

 「運・不運」、或いは、「宿命」で片付けることに抵抗を感じる人もいようが、現実として受け入れるしかないのも事実だ。不満を我欲と心得て、自分が置かれた境遇の中で、自然体で生きたいと思っている。