プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★メディアの品格

2007-01-24 12:02:43 | 日記・エッセイ・コラム

 関西テレビが制作した番組「あるある大事典」の捏造問題は、社長以下、関係者の処分と番組打ち切りで幕引きになるのだろうか? 日曜夜9時からの放送で、視聴率15%前後を稼いでいたというからその影響力は強力だ。しかも、”健康をテーマにしていただけに、社会的責任は極めて重い。

 やらせ番組は過去にもあった。やらせでは無いにしても、ゲスト・タレントの無知のせいでインチキ臭い番組は数多い。グルメとか旅行程度ならまだ罪は軽い。しかし、今回の不祥事は、やってもいない実験データまででっち上げたとあっては、納豆も迷惑に違いない。

 私は、常々マスコミのモラルや偏重主義にクレームをつけてきたが、現代社会に果たす使命がそれだけ大きく重い性格を持っているからだ。裏返せば、それだけマスコミへの期待が大きいことでもある。とりわけ、テレビ媒体の威力は群を抜く。視覚に訴えるだけに、迫真の説得力がある。

 世論形成に絶大な威力を持つテレビ各局の企画担当は、今回の「あるある」事件を視聴率偏重主義の成せるわざとして看過せず、社会正義の立場から国民に正確かつ公平な情報を提供するよう心掛けるべきだ。マスコミに従事する関係者一同にお願いしたい。