昨日14日、近くの神社で「左義長」の裏方を務めた。生まれて初めての経験で、考えることが多かった。
正月のしめ飾りや書初めを燃やすだけの行事でも、飾り物のだいだいや針金、プラスティック等の不燃物を外し段ボール箱に入れる分別作業が伴う。事前に、不燃物をはずすように周知してあっても、お構いなしだ。世話役の皆さんは私と違って、大らかなのか不平も言わずにせっせと手を動かす。
書道教室の先生が、塾の生徒達を連れてやってきた。大量の書初めを空高く舞うように燃やせとの注文だ。子供の頃、字がうまくなるようにとの願いを込めて、書初めを燃やしたのを思い出した。神社近隣の民家に煙や書初めの燃えカスが飛散しないようにしながら、華やいだ雰囲気に水を差さないように気を配る。子供達のささやかな夢でも、はた迷惑になる現実に複雑な思いだった。
婦人部の皆さんは、テントを張って「めった汁」のお振る舞い役。寒い日には、体を内側から温めてくれるだけに、火の周りよりも行列が出来るほど好評だった。日頃、何気なく見てきた地域行事の数々だが、それを支える人々の苦労は測り知れず、住民パワーの威力をあらためて思い知った1日だった。