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プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★初笑いで大笑い

2007-01-22 11:42:50 | 日記・エッセイ・コラム

 1月20日(土)、桂三枝の独演会に足を運んだ。昨年秋、桂文珍の寄席では後方の席しか予約出来なかった反省を踏まえ、今回は前売り発売当日にネット予約を利用した。

 彼の司会や大切りを聴いたことはあるが、寄席の落語を聴くのは初めてとあって、いつもは開演10分前位に会場に入るのに、待ちきれずに30分前に着席した。ステージから数メートル離れた中央席なので、演者の細かい表情の変化もつぶさに観察できる特等席だ。まわりを見回すとかなり混んでいて、人気の程が窺われた。

 着席して1~2分も過ぎない時、開演のブザーが鳴り響いたので思わず時計に目をやった。「ひょっとしたら、スケジュール都合で、時間を繰り上げて退席するのかしら」と、女房が小声でささやく。会場のアナウンスも無い。やがて緞帳が上がり、三枝の登場に拍手が沸きあがった。演目は、得意とする創作落語で「カラオケ葬儀」で、軽妙なトークは会場を笑いの渦に巻き込んでいった。

 私の初笑いのテンションも次第に高くなり始めた時、彼が「今度また、この会場に戻ってくる日を楽しみにしております」の挨拶と共に幕が下り、「これで本日の寄席を終了いたします」のアナウンスが会場に流れた。とっさには状況が呑み込めず、顔を見合わせた。

 ナント、我々は開演時間を2時間も間違えていたのだ。最終演目の幕間に着席し、最後のステージだけを、、、。偶然、幕間だったから入場出来たので、上演中であればシャットアウトされただけに幸運だったのだと、虚脱感に浸りながら観客が退くのを最後まで待って会場をあとにした。なんとも間の抜けた話で、笑うに笑えなかった。初笑いのオチがどじ笑いの大笑いに。オソマツさまでした、あーぁ。