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時悠人chosan流処世術

★真夏の悪夢

2006-08-07 09:55:03 | 日記・エッセイ・コラム

 長野県知事選で、3選を目指した田中知事が落選。しかも、8万票近い大差。「脱ダム」宣言以降、話題先行のきらいはあったが、ユニークなアイディアで県政をリードして来ただけに、県民が下した判断の重みを思い知らされる。

 マスコミを活用する政治手法は、小泉劇場型に共通していたが、自分の言葉で県民に直接、語りかける点に好感を持っていただけに残念だ。ただ、昨年の郵政解散総選挙時、新党を結成し、県政と国政を兼務しようとした行動だけは、歓迎出来なかった。

 政治は結果で評価されるだけに、6年間で県民が期待した成果を出せなかったのだろう。補助金に頼る公共事業から脱却しようと努めた人だけに、脱ダム・新幹線駅誘致反対を掲げて当選した滋賀県知事を取巻く情勢への影響度が懸念される。

 さて、長野県のお隣りにある岐阜県庁で、組織ぐるみの裏金作りが明るみに出た。1年間で4億円もの裏金を作ったことも信じられないが、処分に困って廃棄したり焼却したと聞くと、救い難い思いがする。住民の血税を無駄遣いするたぐいの罪ではない。裏金の保管方法を指示したとされる当時の副知事は、現在、自民党の参議院議員だ。選挙資金工作に充当したのではないかとさえ、疑いたくなる。

 うだるような熱帯夜が続き、真夏の夜の悪夢を見たような気分の週明けになった。今後、どういった結末を迎えるのか、注目したい。