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時悠人chosan流処世術

★靖国問題に決着を!

2006-08-14 08:51:31 | 日記・エッセイ・コラム

 明日は61回目の終戦記念日。小泉首相が靖国参拝をする日でもある。首相就任時の公約に掲げながらも、過去5回とも8月15日を避けたが、今年は公約通りの日に参拝するに違いない。

 この国の将来ビジョンを国民に熱っぽく語ることがなかった小泉首相には、個人の信念がすべて。政治・外交問題に発展しようとも、妥協という二文字は存在しないだけに、明日の参拝は確実だ。

 昨日、一昨日と二日間、ブログを休み、徹底的にこの問題に関する資料を読みあさってみた。靖国神社の系譜から合祀・分祀を巡る論文、更には、追加合祀を求める遺族や、逆に分祀を願う合祀遺族に到るまで、それぞれの立場で主張の隔たりが大きいことに驚いた。また、靖国神社側の信仰論や政教分離論、或いは、無宗教的な追悼施設建設等々、具体的な対策に関しても意見が広範にわたっていた。些細なことだが、靖国神社の宮司には、神官としての資格が不要なことも初めて知った。

 さて、自民党総裁選の趨勢は、ほぼ決着をみた今、最有力候補者が、本問題に対して一番曖昧な態度であることに不安を禁じえない。広島・長崎の被爆者の生き証人も少なくなり、戦争体験が風化されつつある中で、沖縄の米軍基地移転問題や北朝鮮のミサイル脅威への対処策は、国防と自衛隊のあり方論、更には、憲法改正問題へとつながる。

 中国・韓国から指図されるといった次元からではなく、日本として靖国問題を先送りせず、真正面から解決に取り組むべき時ではないのだろうか。21世紀の国のビジョン不在のまま、国際社会でのポジショニングを模索するのはもう止めにして欲しい。そうでないと、日本の戦後はいつまでも終わらない。