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時悠人chosan流処世術

★ポスト小泉に八方美人無用!

2006-08-04 09:11:00 | 日記・エッセイ・コラム

 麻生外相がイラクを電撃訪問したニュースに、「何故、今頃?」との疑問がわいたが、安倍官房長官の記者会見は、驚きを通り越して呆れてしまった。「その質問に対するコメントは控えさせていただきます」と答えたのだ。

 次のニュースでは、麻生大臣がマリキ首相やジバリ外相との会談の席で、「陸自撤収後も継続的に復興支援を行う」旨を伝えていたし、円借款など最大35億ドルの支援を行う日本政府の姿勢をアピールしていた。どうして、こんなみえみえの茶番会見を演じたのか?

 一方、安倍官房長官が4月15日に靖国参拝を済ませていた事実をどう考えればよいのか。参拝の是非ではなく、総理になった場合の考え方を知りたい。総裁選に出馬表明した谷垣財務大臣は、「総理在任中は、靖国参拝しない」と明言し、消費税問題についても自説を明確に述べた。どちらが、トップに相応しい態度なのだろうか。

 8月3日付の小泉内閣メールマガジンで、小泉首相は、靖国参拝を批判しているマスコミや有識者等に対し、「戦没者に対して、敬意と感謝の気持ちを表すことはよいことなのか、悪いことなのか」 と反論している。この気持ちを否定する国民はいない。多くの国民を死なせ、アジアの人々に多大な犠牲を強いた指導者・戦犯を合祀する神社に、首相が参拝することの是非を問いたいのである。憲法19条まで引用し、個人の思想の自由だと力説するオソマツさ。

 ポスト小泉の最有力候補と目される官房長官が、外交政策の背景も説明せず、こそこそ隠れて靖国参拝を済ませた。そつが無く、穏便・慎重な発言は、人間性の良さを反映してのことだと思うが、食い足りない。激動の時代にあっては、一国のトップが八方美人的な態度では、とても改革の推進は期待出来ない。

出でよ!乱世の救世主!