カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『警官の血』上・下 佐々木譲 新潮文庫

2010-01-15 10:30:05 | 和物
 2010年、直木賞作家となった佐々木譲の作品。凄く評判になったのが、ようやく文庫に。思い出すのはスチュアート・ウッズの『警察署長』。代々の警官の物語。最初はウッズに勝てないかなと思ったが、清二の戦後の混乱期から民雄の60-70年代となってきて、迫力が増していく。上野界隈の描き方も面白く、確かにこれは面白い。ただ、とても暗いのだが。和也では、別の本では主役がはれそうなダーティ・ヒーローも登場。ところどころに警察の持つ問題、警察官僚と現場の問題も登場し、流石に、佐々木の警官シリーズ代表作。☆☆☆☆。


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