再読シリーズ。ルッカのこのシリーズ、続編出てますね。ということで読み直し。アティカス・コディアックという主人公は友人達とボディーガードの仕事をする。恋人の中絶に付き添って行った産科医院が中絶反対グループのデモにあっている。この連中の過激さがまさにアメリカ。女医からガードを依頼され、その中に巻き込まれていく。いやぁ、本当にアメリカって感じ。処女長編賞をとったというから最初の長編ということで、人物をいろいろ登場させ、友人や彼女、私立探偵の女など現れるが、まだ全部が生きてこないところが残念。荒々削りという感じでありまして、☆☆☆でこのシリーズ『奪回者』など我が家にあるが、再読とりやめ。
『ハードボイルド・エッグ』などの荻原浩。この人は巾が広い。今回は旅芸人一家の登場。大衆演劇の一家が時流に負けつつ、レンタル・ファミリーとなる。家族の仲はレンタル・ファミリーの時だけ良かったような。師のもとを飛び出して独立した父。何故かそこに嫁いでしまった母、兄と姉と弟。この何をやってもうまく行かない一家が再び大衆演劇に帰ってくる。母はそんな中、家を出てしまう。ううん、大衆演劇で泣かされそう、泣いてしまえばいいじゃない。よっ、日本一ってか。☆☆☆ほ
面白かった。ソロモンはやり手の刑事弁護士。ロードは新米検事。二人の対決場面から。ソロモンはやり手だけれど、無料の弁護も沢山やっていたり、いろいろと憎めないところもある。いかれた姉とその仲間の所から救い出した甥ボビーと暮らす。ボビーはレインマンがかかっている。人物が生きている。ロードは検事をクビになり、ソロモンとともに大金持ちの未亡人が被告の殺人事件の弁護を担当することに。法廷物としてはかなり異色。でも面白い。ポール・リヴァイン名義で文春文庫からマイアミ物が二冊ある。これ、読んでみよう。昔読んだ気がしないでもない。☆☆☆☆☆。