久々に真島誠の登場。Gボーイズのキング、タカシ。売り出し中の羽沢組渉外部長サル。も登場。それと、池袋のデニーズのハッカーと。私立小学生の物語。ピアニスト姉妹の話。小児愛好者、行き過ぎ浄化計画の四本。ただ、ちょっとパワーが落ちたかな。誠が大人になったのか、時代が進み過ぎちゃったのか。続け読みすればいいのかもしれないが、Gボーイズの時代も終ったのかなと。☆☆☆。
あら、と思ったら、九国博の宣伝サイト、増殖してました。
「さらに2つ その1 その2」とか。
http://www.kyuhaku.com/pr/exhibition/exhibition_s14-2-2.html
「不思議なもの」の正体判明。
まさかこのようなものが…、と感心したので☆☆☆☆ほ。
「さらに2つ その1 その2」とか。
http://www.kyuhaku.com/pr/exhibition/exhibition_s14-2-2.html
「不思議なもの」の正体判明。
まさかこのようなものが…、と感心したので☆☆☆☆ほ。
『それでも、警官は微笑う』の日明恩(たちもり・めぐみ と読むそうな)の続編。前回の鬼畜と呼ばれる武本、茶の家元の次男の潮崎が登場。これに冷血の和田、温情の小菅などが脇を固める。はじめは普通の警察小説。潮崎登場から少々外れた警察小説に。テーマは不法滞在外国人とその子供の物語。人身売買、チャイルド・ポルノ、不法滞在外国人の犯罪。羽川のぞみという美人の女性、不法滞在の女性の子供を預かる無認可保育をボランティアでやっている。事件とともに、潮崎が不思議なからみかたをし、後半どんどん暗くなっていく。そう思うと、消防士物の方が良かったな。男の愚かさには妙に納得したが、全体としては☆☆☆かね。
一人称小説は苦手だけれど、この本では軽さが出て丁度いい。原題は"THE GOURMET DETECTIVE" ミステリーでは色物になるかも。グルメ探偵は私立探偵ではなくて、食材・レシピのコンサルタントというところ。イギリス・ロンドンの名フランス料理店、そこからの依頼でライバル店の特別料理のレシピを探り出す。それが物語の始まり。主人公のグルメ探偵(彼には名前が無い!)は大のグルメ(当たり前か)でおまけに大のミステリーファン。かなり詳しい。所々にその薀蓄が登場、これでフランス料理に詳しくて、ワインが好きだったらもっと面白いだろうね。(ついでに音楽も)スコットランド・ヤードの警部が登場するがこれもミステリーファン(警察物の)で何と殺人課ではなくて、食品捜査班。それにしてもグルメ探偵は食と素敵な女性に縁があるらしい。一体彼が何をしたのか分からないけれど、おいしそうな料理を食べ、自らも作っていたのは確か。結構読めます。続編が出てきたら、これはこれで面白いかも。日本料理も一度だけ登場。☆☆☆☆。
以前の再読シリーズ。ラリー・ボンドの戦争シリーズ。今回はヨーロッパが舞台。フランスとドイツが手を組んでヨーロッパの支配を企てる。それを阻止すべく…。という話。例によって、複々線スタイルで話が進む。大統領の友人、ポーランドのパイロット、ハンガリーの警察官、ロシアの大佐、CIAモスクワ支局、アメリカの大尉、ドイツのイイモノの中佐、フランスだけは悪者ばかり。イギリスは完全に脇役。それぞれがそれなりにいい味を出していて、悪役が悪役らしくなると読む方は楽ですね。ヨーロッパの戦場もあちらにこちらにと追いかけるのが大変だけれど、よくまとめるものであります。☆☆☆ほ くらいかと。
久々の石田衣良。2006年の作で、テレビでもやっていましたっけ。舞台は下北沢。そこの小劇団の公演。台風で大荒れの天気に客は数人。その中にいた一人の少女が大学入学とともに劇団入りを目指してやってきた。東京科学工科大学(東工大がモデルっぽいが)にして、劇団のニューフェース里中ゆいか。座長のあくたがわ翼、看板女優の伊達千恵美、脚本も書く東大生の寺島玲子。二枚目の八神誠一、軽薄な二枚目でホストクラブでバイトするジョー大杉、三枚目はサンボ現、ひどく背が高いというキャンディ吉田。このメンバーが10年間、苦節の日々を過ごしてきたメンバー。新人が運を舞い込むという伝説が叶い出す。新作に伝説の下北ミルクが観劇に訪れ、劇場がステップアップ。急に売れ始めてきしむ劇団。さらに売れていく。そして小劇団の№1を決める大会へ。青春物って好きだな。それもこんなストレードなのもいいじゃないですか。「太陽がイッパイ、いっぱい」の方が好きだけれど、爽やかで一気に読んで読了。☆☆☆☆。