新聞連載された5編の中編小説。「再出発」がテーマで、それぞれの話は独立している。「結婚相談所」、「空を飛ぶ夢をもう一度」、「キャンピングカー」、「ペットロス」、「トラベルヘルパー」。人が生きていくというのは何だろう。人と人が一緒に暮らすということは何だろう。「ペットロス」の夫婦は一緒に暮らして、娘を育て上げ、それでいてお互いのことがわからない。それでいて分かったりもする。少々しんどい。ぐっと来るものあるのだけれど、少々しんどい。☆☆☆☆。
凄腕弁護士御子柴礼司が主人公。この御子柴、実は実はという過去がある。報酬の大きな裁判を引き受けて、勝利を勝ち取る。凄腕。その一方で、国選弁護も。冒頭のシーンが、なかなかで、重要な伏線にもなるわけで。途中、中山七里得意の音楽シーンも入ります。おおそう来たかの謎解きもあり、楽しめます。次作も出てます。☆☆☆☆。
元CIAの特殊部隊、グレイマンことコート・ジェントリーが主人公の第二弾。今回はよくある勘弁してくれよタイプの女性も登場。少々主人公、状況設定が流れているような気もするが、男の友情、仕事とはってのも入っています。アクションシーンも満載なれど、少々無理感が強まって、☆☆☆。