鳴沢了シリーズ第五作。父が死んで葬儀に帰った新潟。鳴沢は最後にある部分父と和解したようで、葬儀の後、家の跡始末を。そこに父が捜査一課時代唯一の迷宮入り事件の被害者の息子がやってくる。犯人をあげてくれ。父への挑戦から走る鳴沢。地元の友人、かつての先輩や後輩。嫌な同期生もいる中で、父の崩しきれなかった事件に迫っていく。和解編というべきか。☆☆☆ほ。
鳴沢了シリーズ第四作。趣向がちょっと変わった。本庁の理事官から呼ばれた鳴沢、別の署の刑事今と二人で刑事の自殺と失踪事件の特命捜査をすることに。この今がいい味出している。自殺した刑事、失踪した刑事、秘密での捜査は謎の情報提供もあり進んでいく。かつての相棒小野寺も私立探偵となって登場。小野寺の扱い、もう少し動かしようがあるだろうにとここはちょっともの足りず。それでも鳴沢拒否反応が今回は多少消えてくれた。☆☆☆ほ。
有川浩の図書館戦争シリーズ④。当初は三部作で始まったという図書館シリーズの四作目。それぞれが成長しつつあり、ラブコメ風のコンビもついに…。今回は原発テロから始まる。そのテロが当麻蔵人の小説とそっくりという。良化委員会は当麻をターゲットに。背景は実に重いのだなぁ。思想統制、あるいは問題を見過ごす大衆。この有川という人は凄いなと思う。知らない内に考えてしまう。☆☆☆☆ほ。これで完結というのは少々残念。ちなみに別巻あり。