この人プロカメラマンで政府機関、法執行機関のコンサルタントをつとめる人だとか。最初の作品ということからすれば、結構読ませてくれます。はて裏切り者は誰だと考えたり、ひょっとしてとか思わせたり、ラストがちょっと気にいりました。少々簡単に人を殺して(死なせて)しまう傾向はありますが。主人公のキャラクターが小説の中で明らかになっていくのだけれど、何となく一体化しづらいというか、無駄が残るのは第一作ということで仕方がないのかも。でも二作目もあるというので翻訳を待ってます。☆☆☆ホ
「キリング・フロアー」「反撃」のリー・チャイルド。前二作も読んだ筈だけど例によって憶えてないですね。主人公はジャック・ミドルネームなし・リーチャー、元憲兵。軍を離れプール掘りと酒場の用心棒をしている所に彼を探す私立探偵がやってくる。ところがその私立探偵が殺されて…。そこから昔の上官がからみ、ベトナムへと話は飛んでいく。予想外の展開が続いて面白い。そこそこ読めますね。いかにアメリカでもちょっと、というのはあるけれど、読めます。☆☆☆☆かな。最後はちょっとおまけ。
『評決』という本、読んだ気がするけど忘れました。ダン・シェリダンという弁護士。元警官。少々複雑。法廷・医学ミステリーですが、人間に味があっていいのかも。クライマックスに迫っていき、そこからさらにもうひとつ展開があって面白かったです。シリーズ探して読みますか。古本屋で買った一冊。☆☆☆ホ
やっと出ましたイヴァノヴィッチのステファニー・プラムシリーズ。クリスマス特別版を除くと九作目。相変わらずいい味出してますね。主人公のステファニー、恋人のモレリ、謎のバウンティ・ハンターのレンジャー。ステファニーの相棒、元娼婦のルーラ。そしてプラム家の面々。どんどん重要なキャラが出てきて、今回は姪のメアリーなど影が薄い。馬鹿々々しさがとっても魅力なのですよ。ステファニーに会ってみたいもの。原作は既にTwelve Sharp まで出ているようで、まだまだ楽しませてくれるみたい。☆☆☆☆☆。
2005年の『このミス大賞』、絶賛の作品を読みました。面白いですね。皆さんおっしゃるとおりで、キャラがいい。ところどころに本音というか、なかなかその場にいる人でないと言えない言葉が出てきてますね。医療現場という所、それが大学病院ということで、単なる医者の世界とも違って面白いです。ほうほう、こんな世界なのかと。そこに様々な登場人物が愚痴外来の田口、高階院長といったあたりがいいですね。白鳥は少々なんですが。評判にたがわぬ、という感じがします。評判の映画、『有頂天ホテル』が面白く無かった(面白いといえば面白いのですが)僕でもこの本は面白かった。次回作にも期待ですね。☆☆☆☆☆