カタカナ・ミステリー大全

洋物のミステリーの読書日記。原則は文庫本のみ。

アメリカの警官は、ドーナッツが大好き!

どうぞ、召し上がれ。

『コードネーム・リヴェティ』エリザベス・ウェイン 創元社推理文庫

2018-06-22 23:02:29 | 洋物
このミス2018 海外 の?位となった作品。第二次大戦中のイギリス フランスが部隊。主人公は二人の女性。一人はスコットランド王家に連なる。いま一人はユダヤ人でバイク屋の孫娘で飛行士。二人の手記で構成される。スコットランド貴族の娘はフランスでスパイとしてゲシュタポに捕らえられ、そこで手記を書く。不時着した飛行士はレジスタントに匿われ、そこで手記を書く。そこに紡がれる物語、結び付き、その行間、その裏に。
ともかく、お読みいただきたい。幾たびも。☆☆☆☆☆

『犯罪心理捜査官セバスチャン 白骨』上・下 M・ヨート & H・ローセンフェルト 創元推理文庫

2018-06-19 21:24:33 | 洋物
 犯罪心理捜査官セバスチャンの第三作。これ、どんどん面白くなる。警察小説として、チームそれぞれの物語が進行し、切なくもなる。ビリーとヴァニヤはまだ元には戻れず、セバスチャンはすっかり「夢中」で呆けている。そこで変わろうとするのだが、撒いた種は勝手に生える。ううむ、どうして。脇役の働きも困ったもので、セバスチャンの蒔いた種は実に大きく大きく、おお。リゾート地で白骨が発見。その真相を解こうとするのだが。それ自体も面白いのだけれど、このチーム、どうなっちゃう。作者はSだね、絶対。さあ、次はどうなる、どうする?☆☆☆☆ほ。

『犯罪心理捜査官セバスチャン 模倣犯』上・下 M・ヨート & H・ローセンフェルト 創元推理文庫

2018-06-17 11:59:28 | 洋物
 犯罪心理捜査官セバスチャンの第二作。女性の連続殺人が。その犯行はかつてセバスチャンがつかまえた連続殺人犯ヒンデの手口にそっくり。前の事件以来、一種のストーカーになっていたセバスチャンは国家刑事警察殺人捜査特別班に加わることとなる。殺人捜査特別班はトルケルをリーダーに個性豊か。それが内部での人間らしいギスギスが生まれるなど、人間臭い。前作で登場のヘボ刑事君も登場し、シリーズならではのものが。セバスチャンの悩みもまた実に人間臭い。展開良し、警察小説としても興味深く、☆☆☆☆ほ。